いつのまにか、
知らないうちに、
誰かが、傘を差し出してくれている。
そしてそれは、もしかしたら親でも、友達でも、恋人でもないかもしれない。
そして時にそれは、人ではないかもしれない。
でも、
うつむいてたらそれに気付くことができなくて、また見過ごしてしまって、
・・・またあの大嫌いな孤独に、おちてしまうかもしれない。また、あの冷たすぎる雨に、ずぶ濡れになって、辛い辛い、ひとりぼっちの夜中を過ごすことになってしまうかもしれない。
それはそれで、もうどこかで慣れっこになってしまったのかもしれないね。
でも、やっぱり辛いじゃん。
・・・だって本当は、いつも楽しそうに生きているあの人のようになりたいんでしょう?私も、あんな風に生きれたらいいな、って思うんでしょ?
だから、ちょっとだけ、顔を上げる勇気を持てたなら。
見えるかもしれないよ。
今まで、・・・いや、昔は見えたもんね。
ただ、ここのところずっと、見えなくなっちゃってた、何かが。
そんでさ、気付くかもしれないよ。
実はずっと、すぐそばにあったものに。
「そんなの、わかってる。出来れば、最初からやってるよ。それが出来るなら、こんなには、ならなかったよ」
うん。そうだね。だよね。
でも、だから、もう一度。
あなたにとっては、その一度はとてつもなく大変なことなんだよね。
でも、だから、もう一度。勇気を出してトライしてみようよ。
そして、あなたが誰かに、またそっと傘を差し出してあげてね。
きっと今までもずっと、本当は人一倍優しいあなたが、いつもそうしていたようにね。
ではー。