ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




昨夜はなんとね鈴川さんに家まで送っていただいたんです

打ち上げでは、てっきり鈴川さんも一緒に飲まれて、それで帰りはどなかたきっと運転を頼んでる方がいるものだと勝手に思っていたのですが、そうではなく。「僕はいいんだ。今夜はどうしても、ケン坊にも飲んで欲しくてさ」とおっしゃったのです。

うーなんてこった・・・。お酒、お好きなんですよ、鈴川さんも。お礼、しなきゃです。

しかも昨夜出演したアーティストでもありますタケウチタクヤくんにまで手伝ってもらいつつ、ようやく機材を下ろしたがのが、午前4時近くだったと思います。本当に、楽しい夜でした。

 

さて、トップのお写真は今回ももうおなじみになってきました、いつもの三段弁当・・・じゃない(笑)、三段セットです

下から、カワイMP9000、ハモンドXK-3c、コルグTriton Extreme。分かりやすく言えば、それぞれピアノ担当、オルガン担当、シンセ担当となっております。

 

・・・が、よく「なんでそんなに沢山ピアノが必要なんですか?」と訊かれます。はい、えー、あのー

全部「ピアノ」ではないのです。見た目はピアノの鍵盤と同じ形をしてますけどね(違うと弾きづらいです(笑))。キーボードっていう楽器は、色んな音を一曲の中で同時に弾いたりする必要があったりします。そして、それぞれ専用の楽器の方が音や使い勝手が良かったりするのですよ。

ピアノの音の出る鍵盤は、鍵盤自体が少し重たくなってて、ピアノを弾いているような感じになります。でも、オルガンはオルガンの音があり、作り方もあって、それに特化されたドローバーという棒がついていたりもしますし、そもそも、ピアノのように重たい鍵盤では奏法的に弾きづらいのです(逆にピアノは鍵盤が軽いと弾きづらい)。また、シンセは、本体に沢山音色が入っている必要があったりして、ピアノやオルガン専用の楽器では代用できないんですね

 

はい、もうこれくらいで眠くなったひとー。というわけで、そんな話は、おしまいおしまい(笑)。

 

昨日は、初めて伺う会場でしたので、事前に場所をチェック。

 

「えっ?ちょっとちょっと!ち、地名が餃子!?」

 

・・・「砂子」だってば。いや、本気で一瞬目を疑ったんですよ、朝(笑)。

 

12日前に一度リハーサルがあったきりですから、一応復習はしたとは言え、会場でも譜面のチェックを。赤とか青とかでチェックポイントをなぞったり、見やすいように太いペンでコードネームを大きく書いたりね。いや、僕は目はいいんですけど、とっさに「あっ、どこだっけ!」とか目が泳いだりすることもあって、・・・気持ちよく泳いでる間に、曲は進んじゃいますからね(笑)。

 

特に、あの例の難曲はね、入念に。

 

さて、右下の方に

 

 

「マイルドセブン」ってありますね。これ、実際にここで「マイルドセブン」って言ってるんです。言わないと数えられない、というね(笑)。

詳しくは長くなるので省きますが、これね「変拍子」といって、ここの小節だけ8分音符が7個で1小節になってるんです。

普通の4分の4拍子の曲で八分音符を数えるときは「12345678 12345678 1234~」って、8個なんですよね。でも、この小節だけ、「1234567」で終わっちゃうの。これ、難しいんですよ。

ためしに「12345678」と1から8までを同じスピードで声に出して言いながら、「1」と「5」のところで手を打ってみてくださいな。

「1(パン!)2345(パン!)678 1(パン!)2345(パン!)678~」

これ、簡単ですよね。

 

でも、この並びの中に一箇所だけ突然「1234567」が出てくると。

 

では、同じく、「1」と「5」で手を打ちながら、今度は、

「12345678 12345678 1234567(←) 12345678」と、8分の7を入れてみてください。どうですか、次の頭の「1」でちゃんと手が打てましたか?よどみなく数字を言いながらですよ

 

ね、難しいでしょ?なので、こういう奇数になったりして、ナチュラルじゃないときの小節を数えるのに、ものの名前を使うことがよくあるんです。7は「マイルドセブン」、5なら「ハイライト」、3なら「ワカバ」とかね(4とあか8はわりと自然なので、わざわざ置き換える必要は無いのです。3は3拍子の曲ならともかく、4拍子の曲に突然出てくるとね、結構これもクセものなのです(笑))。このタバコの名前に置き換えるのは、昔、先輩から教わったもので、もっと複雑に変拍子が混じったような場合なんかだと、「ワカバワカバ、マイルドセブン、ハイライト、ハイライト、ワカバワカバ!」とか言いながらフレーズ弾いてたりしました(笑)。

別に「ケイタイデンワ」とか、「ドラエモン」でもいいんです。「ギョウザテイショク」でもいいんです。覚えやすくて、慣れてる言葉ならなんでも

というわけで、昨日はこの小節のところになると「マイルドセブン」って言いながら音を伸ばして、「ン」の次の瞬間で次の音を弾くきっかけにしていた、というね。

 

ちなみに、この曲はブレッカーブラザーズという人たちの、「Some Skunk Funk」という曲でした。腕に覚えがある人や、難しいのが好きな人(笑)が、腕試しに演奏したりする有名な曲なんですよ。

こんなビデオもあります。12歳の女の子がこの曲を叩いてます。なんじゃこりゃー(笑)。

 

「Some Skunk Funk」が大好きで、「僕、譜面いりません」といいながらリハの最初から軽々とプレイしていたまっちゃんこと、松本直樹くんの後頭部とともに、昨日ご一緒させてもらった、若くて素敵なアーティストの皆さんに混じって僕の名前も書いていただいたスケジュール表なぞを、パチリ。本当にみんないい子たちでした。楽屋の雰囲気とか、めちゃめちゃ良かったですよ。

 

昔は対バンとかって、「よろしくおねがいします」とか言いながらも、内心はバリバリライバルだと思ってたりもするから時にはピリピリした空気になってたりもしてたものですけどね。昨日のイベントは、鈴川さんのお人柄でしょうねぇ。打ち上げも幾つかのバンドとご一緒しましたが、皆さん仲良くなってて、とってもいい感じでした。また会えるといいな。彼らからしたら、かなりお○さんですけどね。

 

はい、そこ。勝手に「じ」とか脳内補完しないように。「兄」という漢字でお願いしますよ(笑)。

 

ちなみに、このまっちゃんの頭は、5日に1回、知り合いの美容師さんに刈ってもらっているんだそうです。

 

そんな、昔バンドを共にしたこともある、マメなまっちゃんと共に、5日に1度、髪の毛を刈る生活は絶対にできなそうな人。

「ねむいなー、今日はいいやー」とか言って、そのうち普通に長髪になってるんじゃなかという、ね(笑)。

 

そんなわけで、何度も言ってしまいますが、とっても楽しい夜でした。 沢山のスタッフさんも皆優しくて、本当に素晴らしかったです。ありがとうございました。

「美味くいけパワー」も沢山受け取りましたよ。ありがとうございました。あれ?漢字が違う(笑)?

そして、会場でご一緒して下さった皆さん、本当に遅くまでありがとうでした。お手紙もありがとうでした。差し入れもありがたく、いつものように

 

・・・全部食べさせて頂きますね。(←いつもそればっかし(笑))

 

 

ではー。



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