
「お誕生日よね、おめでとう。
プレゼントって感じのものじゃないんだけど、荷物送ったから、受け取って。」
と母親からの電話がありました

。
届いたダンボールを開けてみると、今の父方の田舎であります、岩手の田舎の家でとれたニンニクが20房ほど(当分、もわんもわんできます)、おなじく、お婆ちゃんお手製の梅干が100個程(恐ろしくすっぱいけれど、恐ろしくおいしい)そして、ヤーコンという野菜と、柿が入っておりました。
ありがたいものです
。
実家には年に一度帰るか帰らないか。でも、こうして荷物を受け取ってみると、なんだか、そこかしこに、家の空気を感じます。ドラマじゃないですからね、実家といっても、別にいい思い出ばっかりで埋め尽くされているわけではないし、出るときだって、それなりに色々あって飛び出すように家を出たのです。でも、やっぱり親が居るところは、特別な場所なんですよね。ダンボールもそうですが、柿が入っていた実家の近所のスーパーの袋なんかをみると、なんとなく、くすぐったいような、そんな感じがします。
もうひとつ、アクリルとシルバーの大き目の額が入っていました。母は絵を描くものですから、何か気の利いた一枚でも入っているかと思えば「素敵な額だと思って買ったんだけど。・・・なんだか、この額に合う絵が描けなかったから、あなたの撮った写真でも入れて下さい」とありました。
・・・
。
額を前に、しばし考え込んでしまいました。写真ねぇ。これは、難しいセレクトです。
写真は大したものではないにせよ、日々なんだかんだ撮っていますが、と言って飾っておくような写真となるとねー
。
ラーメン?餃子?って、そんな写真が飾ってある家って、どんな家だ。それじゃラーメン屋さんだよっ(笑)。
まあ、ゆっくり考えるとしましょう
。いずれ、究極においしそうなラーメンの写真が撮れ
・・・だからー(笑)。
そして、柿の袋には「我が家でとれた柿よ!」とサインペンで走り書きされたメモがありました。
そういえば、いつだったか、柿の木を植えていました。こんなにも立派な柿がなるようになったのか、と時の流れを感じます
。
まぁ、母の方がもっと感じるんでしょうけれどね。
だってさ、息子が41歳とかって、考えてみると、なかなかこれは(笑)。僕には記憶がないけれど、その日から41年、経っているわけですものね。母も41歳、歳をとったわけですよね。
しかし、親孝行はしてないですねぇ・・・。どうしたもんですかねぇ。
ってブログで書く話じゃないか
(笑)。
そして、箱の底には、もうひとつ、母親からのメッセージがありました。
サインペンのキャップ。
箱に積めながら、メモを書いて、キャップを箱に落として、そのままそそくさと荷物に出しに行って、
家に帰ってから、テーブルの上に、キャップのついてないサインペンを発見するわけですよね。そして、テーブルの上や下なんかを探してみて、「あれ?なんで?キャップが無いじゃないの。どうしたかしら。いやねー」と、思ったことでしょう。
キャップが取れたまま転がっているサインペンの様子が、目に浮かぶようです。結構困るものですよね。サランラップ巻いておくわけにもいかないしね。
えー、キャップ、こちらに送られて来ておりますよ(笑)。
はい、間違いなく、あなたは僕の母親で、僕はあなたの息子です。
いつも思うことですけれど、そのおっちょこちょいっぷり、きちんとド直球で僕に遺伝しておりますゆえ
(笑)。
このキャップは、お互い気をつけましょう


、というメッセージですよね、きっと(笑)。
ではー。