ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




先週ね、岩手に行った時の話ですが、法要の前日の昼間、

「せっかく遠いところ来たのだから」

と、父や叔母たちの案内でイチゴ園に連れていってもらったのです。

聞くと、そこは父の中学の同級生が経営しているところだそうで、勿論僕は初めて伺ったのですが、

 

ってか、

 

・・・そもそも、イチゴ農園自体、初めてだったという(笑)。

 

そこは、持ち帰りは勿論、イチゴ狩りができて、その場で食べ放題、なんて野もあったりするところなのですが、

 

「いんや、小学生の団体さんなんがさ来るだけんど、イチゴの花さ見で、花さ白いのも知らねがった、って」

 

なんてお話を、「はあ、そうですかー」って、聞いている僕(42歳)が、


イチゴの花がこんなに白くて可憐なものだって、知らなかった・・のですよ。

いんや、おはずかしい

 

みなさん、ご存知でしたか。

 

まさか、水族館に行って、

「あれがマグロだよ」

「えー、違うよ。マグロってのはもっと赤くて四角いんだよ」

「・・・それはね、マグロの切り身なんだよ

 

そこまでではないですが(笑)、

 

でも、こうしてイチゴが生っているのを見たの、実際初めてだったのでした。

イチゴの種類って沢山あるんですね

こちらでは、今はハウスで、「紅ほっぺ」「とちおとめ」「さがほのか」「あきひめ」の四種類を作っているとのことで、僕も食べ比べさせていただきました。

 

農園の奥さんに、

「僕みたいな素人にも味の違い、分るのでしょうか?」

って伺うと、一瞬「えっ、何を言うんだ、このシト?」ってくらい、驚いたような顔をされて(笑)、

「ぜっだい、わがるって。食べてみれ。」

と、案内してくれたのです

 

ほんとに分ったです

全然違うんですね。

酸味が強いもの、少し甘いの、さっぱりしたの等など、どれも個性があって、美味しかったです。

「うちのには、これじゃなきゃ」って、ショートケーキなど用に、こだわるケーキ屋さんが定期的に買い付けにくるのだそうですよ。

正直、考えたこともなかったですが、なるほどでした

 


こちらの農園には、跡取りの息子さんがおられたそうです。

僕よりも少し若い、まじめな方だったそうです。父親の作った、この大きなイチゴ農園を、一生懸命手伝っていたのだそうです。

 

でもね、息子さん、今年の春に、

 

病気で、亡くなったのだそうです。

 

奥さんとお子さん三人を残して。

 

美味しいイチゴをたらふくご馳走になったあと、腰掛けて、旦那さんと奥さんのお話を伺って知りました。

 

 

言葉がありませんでした。

 

「ここもどうすっぺな。お父さんも、もう身体さきつくなってきだしね。パソコンもわがんねっし、宣伝とがも、どうしたらいいっぺな。」

 

と笑うんです。

 

「したっけ、農家は大変なんだー。365日、休みなんかねんだから。一日も、ねえんだ。だから、わげーひとさ、やりたがらねんだ」

 

でも、息子さんは、やっていた

 

なのに

 

イチゴ、本当に美味しかった。あんなに美味しいイチゴは、今まで、食べたことなかったです。

 

どうか、これからも・・・どうにか

 

ではー。



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