1月10日、デビッド・ボウイが亡くなりました。
先日、1月8日に、69歳になったばかり。
”ロック”になるのを待ったとか、そういうことではないのかもしれませんが。
同じ日、ニューアルバム「★(Blackstar)」をリリース。
MVも公開されておりました。
David Bowie 「Blackstar」
亡くなったボウイの遺作になったから、というのもあるのかもしれませんが、
大変に、インプレッシヴな作品だと思います。
80年代ロック全盛期育ちの僕としましては、やはりこの曲。
デヴィッド・ボウイとの最初の出会いの曲でした。
「Let's Dance 」
この後の紹介する曲も含めて、今聴くと、当時の100倍もかっこいい、という印象を持つのです。
僕がまだ幼すぎたのでしょうか。
それでも・・・大ヒットしたから、というのもあるのですが、中学生当時だけでも、聴いたのは100回どころじゃないと思います。今、そんなに回数聴く曲って、どれだけあるでしょうか。
「China Girl」
この曲は色々と面白い曲です。
そういう”時代”ということだと思うですが、中国という国の持つ”まだ見ぬ東洋の大国”というような”オリエンタリズム”というような印象が、この後、当時のロックでは方々で取り上げられていたのですが、これが、そのはしりのような曲ではないでしょうか。
前半のチャイナ風のリフを交えた抑え目の表現から一転、1:47秒あたりからの展開のなんとも・・・どこかもう、パンクロック的でかっこいいこと。こういうシンプルなコード進行でも、ボウイが歌うと、こんなにもスタイリッシュになるのですね。
「Modern Love」
これも大ヒットソングでしたが、このファション、サウンド、これぞ、まさに80年代、です。
僕なぞは、懐かしくて悶えそうになります。
・・・リズムが入ってからの冒頭のセリフの二つ目と三つ目が、
「ああ私大変。お客さんきた」
と聞こえる、というのは、当時から有名なそら耳ネタ。
勿論、”本当のデヴィッドボウイを語るなら、70年代のボウイを聴いててから”ということになるでしょう。
日本のバンド「ZIGGY」の語源にもなったこの曲は、避けて通れないです。
「Ziggy Stardust」
男が、お化粧をして、奇抜な恰好をして歌い、踊る。
今では、大して珍しくもない(?)光景ですが、とにもかくにも、そのはしりも、この頃のボウイでした。
そして、このあたりからYoutubeで彼の歴史を懐かしく観た後に、
冒頭の「BlackStar」を、もう一度、聴く。
69歳のデヴィッドボウイが遺した、最後のロック。
誰とも聴き間違うことのない、唯一無二の、この声。
世界の誰もが認めた、ロック界一の色男。
だた、”色男”であるだけでなく、本当の表現者であることを貫いた、
”本物のミュージシャン”だったことが、痛い程伝わってきます。
・・・かっこいい。最高。
ときに、
4:34あたりで、数秒ですがうっすら聴こえるシンセのスウィープのサウンド。
80年代Rolandの名機、JUPITER-8のサウンドに聴こえるのですが、どうなのかな。
6:00あたりからのストリングスサウンドも、いかにも、80年代のシンセストリングス。
エンディングのS&H(サンプル&ホールド)。
他にも色々聴ける、80年代風の味付け。
きっと、・・・お好きだったのでしょうね。
こういったあたりも、たまりませんです。
R.I.P。