「ピアノストという蛮族がいる」
まあ、なんとも面白い本でございました。
主に、学校などの行き来、電車の中で読んでおりましたが、
なんどか、降りても読むのをやめられないことがあったりして。
階段を登りながらチラチラ読んで・・・って、迷惑ですよね。(←危ないし)
ですので、それはほどほどにして、時間が許す時は、
降りたホームのベンチに座って、キリの良いところまで読んだりしながら、
でも、あっという間に読んでしまいました。
内容も素晴らしいですが、文章がなんとも素晴らしい。
旦那様が小説家ということも関係するのかしないのか、
とにかく、こういう方をして「文章が上手い」というのだと思います。ユーモアもあり、知識も豊富。
ピアノのみならず、すごい方でございました。
基本、クラシックという、僕からしたら「畑違い」なジャンルのピアニストの話ではあるのですが、
それだからこそ、といいますか、
いえ、結局のところ、
同じピアノという楽器を愛する者同士、という視線で、
大変に興味深く読ませて頂きました。
どのエピソードも甲乙つけがたく面白かったのですが、
特に印象的だった「久野久(くの ひさ)」という明治~大正期のピアニストのお話。
僕は何の予備知識も無く、「へーこんな人がいたんだなあ」と読み進めながら、・・・思わず息を飲んでしまいました。
調べましたら、テレビ番組でも紹介されていたようです。
勿論、僕は読後に観ましたが、よろしかったら、こちらだけでもどうぞです。
中村紘子さんも出演されております。
日本国産ピアニスト第一号・久野久の生涯
ではー。