こんにちは。
お店と小さな企業のための販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
また猛暑が盛り返してきましたね。
台風12号は奄美諸島に接近しているし、昨日は前橋でも雷は鳴りましたが、雨はほんのチビッと。
でも渋谷などでは大雨で駅が水浸し。
今日も東北などでは局地的に豪雨もありと、なかなか定まらない日本列島の夏です。
でも既に亜熱帯化している列島ですから、熱帯地域の突然のスコールとかを考えると、それもむべなるかな、なんてね。
今日明日、明後日と、最大の気温がこの関東地方を襲います。
ピークなんでしょうね。
そうであってほしい毎日の暑さですが、2020年の東京オリンピック、今は競技場の問題であれこれやっていますが、果たして肝心のこの季節の開催、大丈夫なのかな?
大量に熱中症患者が増えること間違いなしですよね、このままいくと。
さて、本題です。
本番のオリンピックでは、たくさんのインバウンドがやってくるでしょうが、このインバウンドって言葉、最近になってやたら使われ出しましたね。
インバウンドって言葉は英語で、本来の意味は「本国行きの、とか、帰りの」とかいうことで、転じて「外から中へ入ってくるもの」ということになっていますね。
対義語はもちろんアウトバウンド、ですね。
メールなんかでもやってくるメールをインバウンドと言うらしいです。
で、転じて最近、日本では観光用語として「外国旅行者」などというような意味で盛んに使っています。
インバウンドという言葉を使えばかっこいいというような感じですね、それを使っている奴を横から見ていると。
インバウンドという言葉を使いたいがために観光のことを言ってみる、みたいな。
そういった言葉を使うこと自体ダメなんじゃないかなあと、私は個人的に思いますね。
そんな言葉を使っているうちは、まだまだ本当に観光産業をひとつの産業にはならないような気がします。
インバウンドって言葉を使っている限りは、彼らは外国からやってきた人たちというひとつの塊でしか捉えられなくて、個人個人にまで想いがいっていないということなんです。
どこどこの国の何々さんという個人名まで落としこんで迎える人になってこそ、初めて観光産業が本物になるのではないかなと思います。
その手始めに、まずインバウンドなどという、一見かっこいいような言葉ですべてを語るのはやめにしません?
もし逆に自分がどこか外国に行って、インバウンドなどと一括言葉でくくられて呼ばれたら、なんかいやな気がするとおもいます。
それと同じことです。
個人個人その人に合ったもてなしをする、ということにまで落としこんでいきたいですよね。
もちろんとても難しいことですが。
最終的には国も関係ないということになりますよね。
そうなるとインバウンドなどという言葉そのものは死語になるということ。
そうなってこそ、日本は観光立国になっているでしょうね。
極端すぎる?
さて、連載中の『あるスーパーの再生物語』は今日で6回目で、最終回になります。
ここからどうぞ。
改善後1週間はそれほど以前とは変わらない売れ行きだった。
品数が多くなった分、それぞれの数量を少なくしたが、最初のうちはそれでも残るものもたくさんあった。
告知が店内のPOPと店頭の手書きポスターだけだったから、お弁当コーナーが変わったことはほぼ来店客にしか判らないことだった。
だから、期待はしたが、すぐには売れ行きがアップするとは誰も思っていなかった。
それを告知するために新聞折込チラシを出すようなこともしなかった。
それよりも、近所の会社やアパート、もちろん団地内へのポスティングを全員で行った。
本田と社長の意見もそれは一致していた。
翌週は少し上向いた感じがした。
それでも目立った動きはなかった。
次の週のことだった。
近くにあった会社のOL数人がポスティングチラシを見てくれたのか、初めてその店にやってきて、お弁当を買っていった。
そのヘルシーさと小振りな容器の中にも、たくさんのおかずがあるということが気に入ったようだった。
それから徐々にお弁当目当ての客が増えていった。
ある日、肉体労働者風の若者がやって来て、呟いた。
「これじゃ少ないなあ。ねえ大盛りってないの」
このひと言が売場にいたパートさんの耳に入り、次の日から「ガテン系御用達ランチ」として大盛り弁当も販売されるようになった。
(今の言葉ではガッツリ系)
もちろんそのときの大盛りサービスは、その場でパートさんの裁量でタダで行った。
こうして、この今にも潰れそうなスーパーが、再生への一歩を踏み出した。
先行きはまだまだわからない。
このまま改善も行き渡らないで、資金ショートで結局閉店してしまうかもわからないが、とにかく再生への舵取りはできた。
これを機に、上手に波に乗れるかどうかは、やはりトップのリーダーシップと、従業員全員の意識にかかっている。
そのために、もちろん店内やバックヤードでの改善も行われたが、それはまた別の話。
おわり
それでは、また明日。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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