1949年(昭和24年)に発売された「お年玉付き年賀状」も60歳の還暦を迎えた昨今は、パソコンで作成された年賀状に一言添え書きされたものが大勢だが、墨絵、水彩画、毛筆等、個々の持ち味を発揮されたもの、稀に年賀状を書かない人、昔ながら元日に書き始める人、最近は本年を最後に遠慮する旨の宣告する人等々、様々だが、それぞれ楽しませてくれる。
毎年の年賀状の中には、転勤先で2~3年の短い縁だったにも拘らず、欠礼で中断しても翌年には必ずくる年賀状、60年続く最も長い年賀の友、N君からの宛先、本文とも自筆の年賀状、見るたびに、再会したい思いもあるが、また1年が経過してしまう。
一時期には毎年、年賀状の売り切れが、今や郵便会社総動員での販売活動とインターネット販売など、居ながらにして希望する日に届けてもらえる時代だが、原因も色々あって、販売枚数は伸び悩んでいるという様変わりである。
ちなみに、最初の賞品、特等(ミシン) 1等(純毛洋服地) 2等(学童用グローブ) 3等(学童用こうもり傘)と、これまた様変わりだが、宝くじ同様、切手以外に当たったこともなく、周りで当たった話も聞いたことがない。