昭和40年代、60年代と2度、職場を共にし、第2の人生で仕事を引き継ぐという縁があったKさん、日ごろは温厚、真面目、時にダジャレを言う程度の無口な御仁。
卓球の国体選手だった彼とは、お昼休みを利用して卓球を楽しんだものだが、もう年齢も80代、今なお後輩の指導に元気で頑張っていると漏れ聞いているKさんの普段の姿である。
お酒を飲めば格別楽しい雰囲気を作りだし、彼にまつわる飲酒時の話題は笑いを誘う、何回か酒席を共にしたが、必ずご披露するのが、ラジオ体操的なリズムでの踊り、説明する術がなく、読者の想像に任せるしかない。
飲酒後は必ずタクシーを利用するKさん、自宅付近で下車しているであろうが、家に入るまで長時間歩いたと、いつも話していたもの、知っている友は、奥さんに自家用車でのお迎えを依頼する。
飲めば、奥さんの顔も忘れてしまうのか、運転している奥さんに向かって「こんなに遅い時間に女性の方から送っていただきありがとうございます」と丁重にお礼の挨拶をしたとかという幸せな婿養子でもある。