爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

間借り生活

2011年05月14日 | ブログ

昭和33年5月、新婚生活の場は、独り暮らしの中年女性が住む2階での間借り、西日が当たる8畳の和室と5畳の板の間は、夏の夕食時は汗を、かきかき、一階の台所で作った食事を二階まで、終わって洗い物を一階まで運ぶ煩わしい日々。
町屋特有の奥に長い建物は隣との境は壁一つ、ネズミの往来も激しく、毎晩、屋根裏はネズミ達の家族団らんの場、近くには銭湯、八百屋、魚店、食料品店があり、位置的には便利な場所だったが。
家財道具と言えば、寝具の他に、洋服ダンス、整理ダンス、小さな茶ダンスと飯台、げた箱、電気製品はアイロンとラジオだけ、11月に完成予定の職員アパートへ転居するまで辛抱の仮住まい。
転居した職員アパートは、6畳と4畳半の和室に5畳の板の間、風呂場、台所、物置、水洗トイレ、当時の住宅事情の中では、合理的な間どり、特に風呂場のあるアパートは珍しく、周りが羨む程、ちなみに家賃は2615円と半端な金額。
   







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