テレビの音量を上げても変わらないので、音量調節機能が老化したのか電気屋に相談しようと思っていた。念のため聴力検査したら、テレビの老化ではなく爺の耳が老化していた。
検査結果、常時補聴器を使用する程ではないが、加齢による難聴が始まっていると言う。もともと子供の頃から慢性中耳炎のため、右耳は人工鼓膜で正常値の8割程度の聞こえだったが。
耳鼻科医院指定の補聴器屋から細かい説明を受け、ポケット型補聴器を渡されて一週間テストした。テレビを見る時も仲間との集いでも、少々面倒くさいが、聞こえが良いのが確認できた。
昔から、耳が遠い人は長生きすると言われているが、仲間の集いでは「長生きできますね」と慰めの言葉を貰った。耳の遠くなった親の滑稽な動作を笑っていた爺も、今は我が身になった。