昭和20年4月、田舎の小学校から県北の古い城下町にある旧制村上中学校に入学した当時、向かえには士族が通った村上本町(もとまち)小学校が、その裏側に町民が通った村上町小学校があった。
村上弁も、もとまち言葉と、まち言葉があった。戦後に学校が合併されてからは、まち言葉に飲み込まれてしまったらしい。元々もとまちの人たちは言葉に対する誇りがあったと聞いている。
村上弁の方言は沢山あるが、最も代表的なのは、「あたりまえだよ~」とか「もちろん」というのを「だぁまた~」または「だぁまたせ」と言い、アクセントやイントネーションに特徴がある。
村上弁の方言は沢山あるが、最も代表的なのは、「あたりまえだよ~」とか「もちろん」というのを「だぁまた~」または「だぁまたせ」と言い、アクセントやイントネーションに特徴がある。
今はテレビやラジオの影響で言葉が平均化されて、村上弁も若者たちからは聞こえてこない。高齢者でなければ使えなくなったお国言葉が消えてしまった淋しさを感じている人も多い。