喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

成城ハチミツ

2010-10-31 | 農業
 銀座ミツバチプロジェクトというものは、知っていました。
あの東京銀座のビル屋上でミツバチを飼って、ハチミツを作っているのです。
 
 それとは別に、すばらしい人と出会うことができました。

 昨夜、田村菓子舗3代目とたまちゃんビレッジ社長に誘われて
瀬戸アグリトピアに行きました。

 そこに参加されていた1人が、この写真のハチミツを作っているです。
何と東京のど真ん中、世田谷区で農業をされています。
 農地には、バラを植え、
ミツバチを飼い、ハチミツを作っているのです。
 もちろん無農薬。
 ハチミツの他、美しく咲いたバラの花びらを化粧水として使ったり、
さまざまな加工により、価値を高めて販売しているとのこと。

 「へー」
驚きの連続でした。

 販売は、直売方式が中心。
大都会の中の農地に、たくさんの人が足を運ばれるようです。
近くには、あの高級住宅街「成城」があり、
そこの40代から50代の奥さま方が、多く買っていただけるとのこと。


 でも奥さまがたのお目当ては、このおいしいハチミツはもちろんのこと
他にもっと大きなお目当てがあるようなのです。
 さて、成城のセレブたちが魅力を感じているものとはいったい何か?


 続く…




 
 

規格外のモノを生かす

2010-06-14 | 農業
 農家さんが、丹精こめて作った柑橘にこめる想いは、みんないっしょ。
たまたま、大きさが小さかったり、傷がついていたりするだけで、
その値段は、タダみたいに安くなってしまいます。

 見た目で値段が大きくちがってくるのです。
ただ、味はまったく同じ。

 弟の浅野洋海はそこに目をつけました。
高校を卒業してから大阪で日本料理の道を歩んだ洋海は、

「例えば、魚だったら、捨てるところは1つもないで。
さしみ、残りの骨はお吸い物のだし、頭はカマ焼き。
命をいただくということは、捨てないということで。」

 この発想から、
 夏場、良品の実だけを残し、他はつみ取ってしまう摘果。
そのかなりすっぱい摘果実をレモンやゆずのように利用。
 傷ものは、付加価値をつけるためにジュースに加工。
 すっぱくてクエン酸の多い甘夏でも、それを好む消費者のために、
すっぱさを売りにして提供。

 こう考えると、捨てるモノや価値のないモノはないのです。
それぞれの持ち味を生かしていけばいいのです。

 命を生かすとは、そんなことをいうのでしょう。

             岬人(はなんちゅう)