喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

生きる力を育む防災教育を

2020-07-11 | 教育

 7~9月にかけて自然災害について考えることが多い。

子どもたちが、自分の命を守るために、どんな力が必要か。

 

1 自然災害等の現状、原因および減災について理解を深める。

 その上で、的確な思考・判断に基づく適切な意志決定や行動選択ができるようにする。

  学校の各教科には、これらの内容が入っている。例えば、中学校の社会科では、日本の地形や気候を学び、

そこから起こりそうな自然災害について学ぶ。そして、それに対する防災、減災の対策についても学ぶ。

 

2 地震や台風・集中豪雨等に伴う危険を理解・予測し、自分の安全のための行動ができるようにする。

 また、ふだんから備えができるようにする。

  これは各家庭での意識が大きい。防災グッズを準備しておくとか、

家族でもしものときについて話し合っておくとか。

 

3 自分や他の人の生命を尊重し、安全で安心な社会づくりの大切さを十分に分かる。

 学校、家庭、地域の安全活動に進んで参加・協力し、貢献できるようにする。

  学校や地域では、防災訓練や避難訓練が行われる。

先日、三崎中学校では津波を想定し、保育所との合同避難訓練が行われた。

中学生が園児の手を引いて避難をした。

不安がる園児、早く動けない園児、新型コロナウイルス感染にも配慮しながらの避難訓練だった。

       

  

 災害は、いつ、どこで、どんなふうにおこるか分からない。

いかな場合にも安全にできるようにすることが重要だ。

教育の役割はとても大きい。

 

                「生きる力を育む防災教育の展開」より  文科省 2013(H25)3月


佐田岬の大雨警報 土砂災害警戒

2020-07-11 | 社会

 7月に入り、全国で大雨が続いている。

佐田岬では、他に比べなぜか弱い。

それでも、7月7日(火)と8日(水)に、伊方町内の学校は臨時休業となった。

大雨警報が発令されたのだ。

さらに警戒レベルが1つ上がり、レベル4に当たる土砂災害警戒が出された。

 

 7日深夜1時前、町内防災無線が流れた。

「避難所が開設されたので、避難準備をしてください。」

という内容。

 

 わが家でも妻が荷物をまとめてバックにつめ、いつでも避難できるよう準備してくれた。

外の様子を見ながら夜を過ごし、夜が明けた。

 

 朝7時頃、避難所になっていた三崎高校体育館に行ってみたら、避難者は誰もいなかった。

職員に聞いてみると、三崎高校の寮生30人ほどと一世帯が避難されていたとのこと。

この人たちの意識の高さに感激した。

人には、「平常バイアス」という心理があり、それは良くも悪くも働く場合がある。

「これくらいのことなら大丈夫。」

「最悪のことなんて、起こるはずがない。」

災害に対しては、平常バイアスを否定する意識を高めなければならない。

 

 写真は、ちょうど2年前の七夕。

わが家のみかん畑の一部が流され、道をふさぎ、平礒の人たちで復旧作業を行った。

野村や大洲、吉田、上島等県内で多くの水害、土砂災害が起こり、多くのものが奪われた。

そして今、九州熊本、鹿児島等で再び繰り返されている。

その映像を見る度に心が痛む。

復旧に向けて、泥まみれになりながら汗している人たちを見ていると、胸が熱くなる。

 

 今、自分に何ができるかを問うている。