喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

つながる命の襷

2015-09-24 | ふるさと
 昨日、9月23日は秋分の日。
秋のお彼岸の中日。

 家族みんなでお墓参り。
日中、仕事があったのであたりが薄暗くなってきた6時前になってしまった。

 

 ぽつぽつと外灯がつき始めた集落。
 平礒のお墓は、人家外れの1番高い所にある。
その中でもわが家のお墓は最も高い場所。
 昔は、歩いて行っていたが、今は車で行くことができる。

 会話がはずみ、みんな心がうきうきしているようだ。
 一人一人のお墓に手を合わせ、最後に歴代墓をおがむ。
実はまだ歴代墓には、誰のお骨も入っていない。
平成16年に亡くなったミチエばあちゃんが、本人の希望により個人墓になっているから。


 さて、一番先に入るのは誰だろう。
やがて私もここに入ることになるのだが。
 不思議なことにそんな思いに包まれ、死への恐さみたいなものは薄らいだ感じだった。
「人はいつかは死ぬ。」
あたりまえの自然なこと。

 先祖がつないでくれたこの命のたすき。
生きているうちに自分には何ができるのか。
歳のせいだろうか、そんなことを考えるようになった。


「お父さん、お願い事していい?」
ちゃっかりした娘だ。
 都合のいい時だけ、声をかけられるご先祖さま。
でもそれもまたよし。
喜んでおられるかもしれない。




 天空のお墓から見おろす平礒の郷。
ご先祖さまも見てきた風景。
ずっと残していきたいふるさとの風景だ。

                 岬人(はなんちゅう)

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