先日、取引先の部長のお誘いで10年ぶりくらいに神戸(三宮)で食事&音楽鑑賞をした。
ところでこの部長、自宅に、ものすごい、ではすまんようなもうケタ外れのオーディ
オ(ルーム)を持っておられる。私が音楽好きなことを知っておられて、一度自宅にお
いで、とお誘いいただき、そのオーディオルームの音を聞かせていただいたが、まぁ
そら「そこに誰かいて歌ってる」という感じがして、知らない音楽なのにそのミュー
ジシャンの顔まで浮かんでくるくらいの臨場感であった。
超一流会社にお勤めで、きっと年収もすごいんだと思うが、下衆な話で申し訳ないが
下手すりゃ“億”かかってるんとちゃうかな、というくらいのこだわりで作られたその音
はもちろん自分にとって、もう異次元の世界だった。
そんな部長が一緒に酒を飲んで音楽を聞こうと誘ってくださった。もちろん喜んで出
かけていったわけだが、食事を済ませてから、まず最初にいったライブレストランバ
ーで早くも度肝を抜かれた。この店、SONE(ソネ)といって神戸では老舗らしいのだが、
ミュージックチャージは900円。入る時まず目に入ったのがこの「900円」だったので、
正直、えらい安いなぁたいした人でてないのかなぁ、くらいの気持ちで入店したのだ
が…。ピアノの最初の一音を聞いただけで「ひぇぇ、なんちゅうええ音だすねん!」
と驚愕してしまった。上品で優しいタッチがSTEINWAYのピアノに息を吹き込む。レベ
ルの高いオーディエンスがさらにその音に“和”を加え、箱の適度な大きさと反響、
PAシステム全ての調和が紡ぎだすその音は、俺にとってまさに珠玉の世界であった。
JAZZに明るくないので、申し訳ないが名前も顔も知らないミュージシャンの方々ばか
りだったのに、この演奏。900円でこの演奏。
そして2件目はチャーリーズ、という。こちらも神戸では有名な店らしいのだが、この
店のウリはなんと言ってもマスター(チャーリー)がルパン3世のテーマ―足もとに
絡みつく~ていう歌詞の―を歌った人であるということ。
店に入るとステージとエレキギターが1本、そして5~6種類のギターアンプがずらっ
と並んでいて、店にあるチャーリーのポスターはどれもギターを抱えているものばか
りだったので、ここでまずこの人はギタリストなんだろうなぁ、程度の予備知識を
得ることになった。そして演奏が始まったのだが…そこに広がったのはもうそれは驚
異的なギターテクニックとフレーズの素晴らしさだった。
高校卒業後ロックバンドでプロとしてデビューしたらしいが、はっきり言って全く聞
いたこともないバンド。ただそれはその道の人には知られた存在やったからルパンの
歌の依頼がきたわけやろうけど、それでもギタリストとしてもボーカリストとしても
誰もが知ってる存在じゃない。それやのにこのハイレベル。チャージは1300円で前述
のSONEに比べればちょっと高いがこれくらいはごく普通やし、レベルからするとかな
り安いとも言える。
ホンマ、ソネといいチャーリーズといい、神戸の音楽レベルの高さには全く驚かされ
た。そしてもっと驚いたのが、こんな高いレベルの人でもメジャーではない、という
こと。
実力はメジャー級という人はアマチュアにもいくらでもいると聞く。そこから先はや
はり「個性」がまず大切で、次には「運」もあるやろう。結局メジャーな人というの
はもはや神がかり的な要素を兼ね備えているということ。
高槻もジャズが盛んな街で、秋吉敏子さんや日野テルマサさんという世界的ミュージ
シャンの音楽を聴ける機会が何度かあった。もちろんすばらしい演奏だったわけやけ
どそこはやはり数千人は入る大きな箱なので、親近感が乏しい。
できうることならこのような世界的ミュージシャンの演奏をこの神戸のライブバーで
聞いてみたい、そう思った三宮の夜であった。
ところでこの部長、自宅に、ものすごい、ではすまんようなもうケタ外れのオーディ
オ(ルーム)を持っておられる。私が音楽好きなことを知っておられて、一度自宅にお
いで、とお誘いいただき、そのオーディオルームの音を聞かせていただいたが、まぁ
そら「そこに誰かいて歌ってる」という感じがして、知らない音楽なのにそのミュー
ジシャンの顔まで浮かんでくるくらいの臨場感であった。
超一流会社にお勤めで、きっと年収もすごいんだと思うが、下衆な話で申し訳ないが
下手すりゃ“億”かかってるんとちゃうかな、というくらいのこだわりで作られたその音
はもちろん自分にとって、もう異次元の世界だった。
そんな部長が一緒に酒を飲んで音楽を聞こうと誘ってくださった。もちろん喜んで出
かけていったわけだが、食事を済ませてから、まず最初にいったライブレストランバ
ーで早くも度肝を抜かれた。この店、SONE(ソネ)といって神戸では老舗らしいのだが、
ミュージックチャージは900円。入る時まず目に入ったのがこの「900円」だったので、
正直、えらい安いなぁたいした人でてないのかなぁ、くらいの気持ちで入店したのだ
が…。ピアノの最初の一音を聞いただけで「ひぇぇ、なんちゅうええ音だすねん!」
と驚愕してしまった。上品で優しいタッチがSTEINWAYのピアノに息を吹き込む。レベ
ルの高いオーディエンスがさらにその音に“和”を加え、箱の適度な大きさと反響、
PAシステム全ての調和が紡ぎだすその音は、俺にとってまさに珠玉の世界であった。
JAZZに明るくないので、申し訳ないが名前も顔も知らないミュージシャンの方々ばか
りだったのに、この演奏。900円でこの演奏。
そして2件目はチャーリーズ、という。こちらも神戸では有名な店らしいのだが、この
店のウリはなんと言ってもマスター(チャーリー)がルパン3世のテーマ―足もとに
絡みつく~ていう歌詞の―を歌った人であるということ。
店に入るとステージとエレキギターが1本、そして5~6種類のギターアンプがずらっ
と並んでいて、店にあるチャーリーのポスターはどれもギターを抱えているものばか
りだったので、ここでまずこの人はギタリストなんだろうなぁ、程度の予備知識を
得ることになった。そして演奏が始まったのだが…そこに広がったのはもうそれは驚
異的なギターテクニックとフレーズの素晴らしさだった。
高校卒業後ロックバンドでプロとしてデビューしたらしいが、はっきり言って全く聞
いたこともないバンド。ただそれはその道の人には知られた存在やったからルパンの
歌の依頼がきたわけやろうけど、それでもギタリストとしてもボーカリストとしても
誰もが知ってる存在じゃない。それやのにこのハイレベル。チャージは1300円で前述
のSONEに比べればちょっと高いがこれくらいはごく普通やし、レベルからするとかな
り安いとも言える。
ホンマ、ソネといいチャーリーズといい、神戸の音楽レベルの高さには全く驚かされ
た。そしてもっと驚いたのが、こんな高いレベルの人でもメジャーではない、という
こと。
実力はメジャー級という人はアマチュアにもいくらでもいると聞く。そこから先はや
はり「個性」がまず大切で、次には「運」もあるやろう。結局メジャーな人というの
はもはや神がかり的な要素を兼ね備えているということ。
高槻もジャズが盛んな街で、秋吉敏子さんや日野テルマサさんという世界的ミュージ
シャンの音楽を聴ける機会が何度かあった。もちろんすばらしい演奏だったわけやけ
どそこはやはり数千人は入る大きな箱なので、親近感が乏しい。
できうることならこのような世界的ミュージシャンの演奏をこの神戸のライブバーで
聞いてみたい、そう思った三宮の夜であった。