僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

2015-05-15 | Weblog
去る4月24日、長女が予定日通りに女の子を出産した。私には4人目の孫だが、長女には初めての子供になる。

とにかく母子共に健康である。今は、これに勝るものはないし、将来的にもそれに勝るものはないはずなのだが、やがて、這えば立て、立てば歩めと成長の度合いに合わせて求められるものも変化し増えてくる。あどけない表情や鳴き声を聞いていると、やがて、健康だけでは生きていけない時がくるのが、分かってはいるが、なにか悔しい。

長女は里帰り中で、既にいる3人の孫たちと一緒に暮らしている。当然のごとく、孫たちは小学校や幼稚園で様々な病気をもらってくる。昨日から一番上の孫が手足口病になり、嘔吐も伴って学校を休んでいる。2番目の孫も嘔吐はないものの、手足口病が移りあちこちが痛いといっている。幸い一番下の孫は元気だが、状況からして、いつ移っても不思議ではない。当然一番小さい4番目の孫に移っても何の不思議もない。また、病気とは関係ないが、小学2年1年の男の子2人と、幼稚園児の女の子が揃えばそれはもうにぎやかなんて生易しいものではなくほぼ騒音に近い声が飛び交っている。

こんな環境下で4番目の孫である乳児は、全く何を気にする様子もなくスヤスヤと寝息を立てている。
今流行りの除菌や快適という安っぽい言葉とは無縁の世界で自分に必要な睡眠を取る術を心得ている。もちろん、このあと病気が移ってしまうかも知れないがそれは抵抗力をつけていく上ではいいことだと前向きに考えればなんてことはない。

ライオンはわが子を谷底に突き落とし、はい上がってきた子だけを育てる、という話がある。そのような生死関わる環境までとはいかないが、親が意図しなくても、あらゆる意味での菌の中に置かれている乳児は、それに近い環境にいるのではないか。これは親にとっても子供にとってもなんと幸せなことであろうか。

健康だけでは生きていけない。しかし健康でなければ絶対に生きていけない。
小さな小さな命よ、兄弟のいない家にはないであろう試練がもう与えられている。でも、あなたには、何があっても絶対に守ってくれる家族がついている。どうかすこやかに、上の3人の孫にも負けない元気な子に育って欲しい。

とりあえず今は健康だけでいい。やはりそれだけなのである。