

対岸の木立にも、四季の変化が伺え、沈む夕日は美しいものでした。
もっと愉快なのは、亀が住んでいて、春先には枯れ木に、数十匹が見事な隊列で甲羅干しをします。
鯉もいて、釣り人もたまにやって来ます。
先日この裏池に少年の釣り人を見ました。
可愛い、と思ってカメラに納めました。


夕飯時、Jに話しますと、Kさんちのボクじゃないか?と言いました。
デジカメを拡大しますと、なるほどそのように見えます。
目隠しの二人が兄弟で、わたくしはこの子達を一日だけ子守をしたことがあります。
お母さんのM子さんが、越して来てまだお友達もいなかったのでしょう。
彼女のお母さんと年齢が変わらないわたくしに、少しの間見ていただけませんか?とお声が掛かりました。
私は花を触って遊んでいただけでしたので、まだ四歳にならない、お兄さんと、ひとつ違いの弟さんをお預かりしました。
お兄さんは緊張していましたが、賢い子で、覚えた絵本を私に読んで聞かせてくれました。
汗をいっぱいかいて、それは必死でした。
いじらしくて胸がいっぱいになりました。
少し住まいに距離がありますのに、その後お母さんは、ふるさとからの届き物、手作りの物、たくさんの厚意をお届け下さいました。
その後、女の子もお生まれになり、しっかりとした子育てをしておいでです。
その兄弟がもうこんなに大きくなって、弟君も今春中学生になりました。
裏池で二人を見かけるなんて、とても新鮮な驚きでした。
後二年後にはお兄さんは高校生。
恥ずかしくて、もうわたくしの顔は見てくれないかも知れません(笑)
たった一日の思い出が、長く長く続いて、今でも私の車を見ると手を振ってくれるこの子達が可愛くてならない。


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