フクロウの生息する高原・清里より

八ヶ岳と周辺の生き物を紹介

紅葉の季節

2021-10-30 16:55:21 | Scenery
清里高原は、紅葉の見ごろを迎えている。



この秋、登山中にひどい怪我をしたので、その顛末を記録しておく(グロい内容が含まれるので注意)。

急勾配の登山道を下山中、足を滑らせ、思わず右手をつくと、「グサリ」というとんでもない感触とともに痛みが走った。
見ると、登山道に突き出した低木の1cmほどの太さの枝が手のひらに深々と突き刺さっていた。
体感的には手を貫通しそうな深さと思ったが、突き抜けてはいなかった。

力を込めて手を引き抜くと、枝は刃物で切断されていた。
歩きやすいように枝を切ったのだろうが、中途半端に人間が手を入れたことにより、逆に危険な状態になっていた。
転倒の仕方が悪ければ、命にかかわることだってあり得るだろう。

手のひらから大量に出血し、傷口から皮下組織(筋肉?)が飛び出していた。
最初は少しくらくらしたが、携帯が使えるルートだったので、気分が悪くなったら助けを呼ぶつもりで下山を続けた。
出血が続く傷口を押さえながら、3時間ほどかけて下山した。

119番に電話して状況を説明し、休日に診てもらえる市内の病院を紹介してもらった。
その病院に電話して状況を説明すると、市外の別の病院を紹介された。
市外の病院に電話して状況を説明し、ようやく診てもらえることになった。
私が「木の枝を引き抜いた」と説明すると、2人は「抜いたんですか?」と聞き返してきた・・・NGだったようだ。
動脈が傷ついていれば、ヤバかったのだろう。

1時間ほど車を走らせて病院に到着した。
待合室で少し待たされてから看護師に状況を説明し、体温、血圧、酸素飽和度を測定した。
その後診察室で医師に状況を説明した(結局5人を相手に状況を説明した)。
局所麻酔して、傷口の洗浄と応急処置をしてもらい、レントゲン撮影を行った。
幸いにも、神経や腱、骨に損傷はなかった。
怪我をした時には、何らかの修復・再建手術が必要になるか、手が不自由になることも覚悟したが、その心配はなさそうだった。
医師と看護師と病院の方々ありがとう。

2日間ほどは、手の甲・手のひらから手首の下までパンパンに腫れあがった。
3日後くらいから、腫れががひくのと同時に大量の膿が出てきた。
多いときは、1時間に4~5回ガーゼや絆創膏を貼り換えたほどだ。
10日間ほどで膿が出尽くし、傷口が塞がった。
2週間ほどで痛みもなくなり、指も普通に動かせるようになった。
しかし、傷が深かっただけに、周りの組織が固くこわばったままである。古傷として痛みがぶり返すことがあるかもしれない。

今後は、危険な山に登るときはもう少し安全対策をすることにしよう。