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夏休みの
実感もない
ワタシたち
オトナは
日に日に
黒く焼けていく
子どもたちの
真っ白い歯の笑顔で
この季節を
知る
UVケアも入念な
お年頃の
ムスメは
真っ黒な電車に
乗って
まっさらな
ココロで
夏旅に
出かけた
まだ
オトナたちの
夏季休暇には
ひと足早い
ホームは
ガランとしていて
おだやかなのに
何処となく
もの哀しい
日常に
似ていて
連なるベンチに
独り
ポツンと坐る
自身に
少しだけ
憐れみを
感じた
それに
気がついたのか
ちいさな画面の中の
広がるセカイに
集中していた筈の
車中のムスメが
顔を上げ
目一杯の
笑顔で
手を振る
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ed/a74a1ba149288d78fa97829a0204f104.jpg)
幼稚園の頃から
笑い方
変わっていないな
なんて
想いながらも
まだ
ワタシが
経験したコトのない
一歩を
踏み出してる
彼女を
ココロから
尊敬した
電車が
吸い込まれていき
ホームに
ひとり
取り残された
自分が
とても
とても
頼りなく
想えた
電車にも
乗れず
出口ばかり
探している
そんな夏の
1日を
きっと
忘れはしないだろうな
見送られるより
見送る方を
好むクセが
ついてしまった
大切なコトは
忘れようとする
くせに
ココロに
隙間が空くコトを
恐れて
どうでもいいコトを
やけに
記憶に
刻み込んだりして
ワタシは
ずるい
オトナに
なっていく