させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

哲学の道

2017-10-27 08:12:36 | 日々のこと



花でむれ返った部屋にいると
胸苦しくなるように
しあはせが禁物の人がいる
人がもとめるしあはせなんて
ほんのわづかなもので
荷物になるほどのしあはせは
もはや
しあはせとは言えないのに

〜金子光晴「しあはせについて」〜




仕事



帰り途



以前なら

なんの迷いもなく

クルマに

乗り込んで

アクセル



踏み込んでいたけれど





体調がいい時



夜風が気持ちいい時



気持ちを整えたい時





すこしだけ

歩くようにしている





ありがたいコトに



すこし

足を伸ばせば

程よい距離に

大きな公園が

いくつかあって

街灯り



喧騒



しばし

忘れさせてくれる

夜の公園



なんとも云えない

安堵感



出迎え

包みこんでくれるのだ





キミ



ほんとう



孤独



優しさ



知らぬ

持たぬ

ヒト

だと

詰られたコト



ある





夜の公園



幸福感



同時に

ダストボックス



投げ捨てたいような

記憶すら

受け容れてくれる

寛容さ



持つ




そんなコト



云われるコト

でも

決めつけられるモノ

でも

無いのに

どうして

他者のシアワセなど

はかれようものか




人工的な

ナイターの灯り



好きだし




夜空に

敬虔に

君臨する

月明かり



同時に

救われるのを

どうして

咎められようか




夜の公園



それは



哲学の道




ようで




悩んだ分

だけ

答えは

残念ながら

出ない





でも



歩いた分

だけ

進めるんだ

ヒト






感じた分

だけ

愛せるんだ




自身



人生



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