わたしが
息をしていること。
見えること。
笑うこと。
行きたいと思うところへ
足が歩いていってくれること。
こんななんでもないことこそ
上等な魔法なのだ。
〜片山令子「魔法の中で」〜
特別なチカラ
を
手に入れる日
は
来なくとも
特別な感覚
を
実感する瞬間
は
これまでも
そして
これからも
折に触れ
噛み締めるコト
が
出来るだろう
特別な感覚。
すなわち
其れは
立ち位置が
客観視
出来るコト
其処に
居る意味が
なんとはなく
理解できるコト
互い
の
心地よさ
を
もしも
魔法のように
パチンと
入れ替えたとしても
違和感なく
心地よいままで
居られる
と
いうコト
優しく居られる
のは
優しく見守ってくれる
から
手を伸ばせば
触れられる
のは
手を広げ
受け容れてくれる
から
痛みを逃して
あげられる
のは
痛みから
逃げずに
向き合おうと
したから
特別な瞬間
に
起こる
キセキ
は
奇跡。
では無く
きっと
軌跡。
然りと
自身の足
で
歩んできたモノ
同士
が
為せる技
互いに
好んで
選んで
導かれるように
惹き合うように
似たよなリズムで
軽やかな足取りで
辿り着いた場所
で
眺め
共有できる
心象風景