目醒める
と
海の向こう
に
滞在している
従姉
から
美しい写真
が
送られてきていた
カノジョ
は
先日
他界された
新潟の伯母ちゃん。
の
娘さん
海外
に
駐在されている
お嬢さんファミリー
を
訪ねている
さなかの
訃報
だった
そうだ
最期
を
看取れず
に
残念だったろうな
とも
想うけれど
ただ
哀しみに
打ち拉がれるだけ
に
留まらずに
いてくれて
よかったなぁ
とも
ワタシ
は
想っている
後悔。
は
気付き。
には
なるだろう
けれど
供養
には
ならない
何よりも
生前に
何度も
何度も
新潟へ
帰省されて
は
水入らずの時間
を
たくさん
築いてらしたから
きっと
従姉にとって
は
それ
が
その
シアワセの記憶
が
最期の記憶
として
息づいていくのだろう
御母様
を
抱きしめて
あげられなかった分だけ
きっと
カノジョ
は
自身
を
慕う
存在
を
いまごろ
は
抱きしめて
いるのでしょう
カノジョ
が
これから
の
人生
御母様
に
抱きしめて欲しくとも
もう
抱きしめては
もらえぬ
と
俯向く瞬間
には
きっと
カノジョ
の
淋しさ
に
そっと
御母様
の
記憶
が
寄り添い
抱きしめて
くれる
コト
でしょう
歓びの最中にも
哀しみの最中にも
ヒトは
いつまでも
留まれないように
創られていて
俯向く時には
空に
魔法を
有頂天の時には
足許に
小石を
神さま
は
授けてくださるのだろう
目醒め
に
ハートのカタチ
の
飛行機雲
を
贈ってくれた
少し先を行く
カノジョ
は
西の彼方
で
のんき
に
暮らす
少し
後を
歩いて
ついてくる
従妹
に
今日
も
教えてくれる
ねぇ
まみちゃん。
悔い無きよう
躊躇い無きよう
生きなさいな
と