パリン。
と
破れる
音
が
した
鏡
を
磨く
手
と
意識
に
つい
チカラ
が
入り過ぎたようだ
吹きかけていた
息
は
いつのまにやら
溜め息まじり
で
澱んでいた
ようだ
磨く
手
を
止める
と
同時
に
鏡
の
中
の
オンナ
も
パリン
と
壊れた
ようだ
どんな
に
微笑んで
見せて
も
どんな
に
表情
を
取り繕って
みて
も
すべて
は
破れた
鏡
が
泣き顔
へ
と
様変わり
させてしまう
の
だ
鏡
は
案外
薄かったようだ
ねぇ
いやいや
込める
チカラ
が
強過ぎた
だけだろう
ねぇ
いつも
チカラ
を
緩めるコト
つい
忘れてしまう
の
は
ほんとう
に
困った
習性
だ
そもそも
鏡
に
映し
眺めたい
なんて
とんだ
己惚れ屋
だ