先日、唐津の建設業関係に詳しい人の話を聞くことが出来た。
その人の話によると、ある土木業者は、従業員を「葉たばこ農家に仕事に出している」とのことでした。以前は、農閑期に農家は土木作業にでていたものですが、農業の後継者不足で農繁期には「アルバイト」を雇う農家も増えています。そこへ従業員を送り出しているのです。そうしないと「倒産するしかない」というのです。
建設業界は、公共工事の減少で苦境に立たされていることは聞いていたがここまでなのかとあついものを感じた。
私は以前、現在の競争入札制度(価格が安い業者が落札)では、そこで働く労働者や下請け業者にしわ寄せがくる。総合評価方式(技術力や地域貢献度などを価格と併せて評価して決める)に改めるべきだと改善を市に求めたことがあります。
市の入札結果は市のHPで公開していますが、耳慣れない業者がいくつも落札しています。それは、入札の条件に「本店又は支店(営業所)を置いている業者」となっているために、偽造支店(電話だけを置いている事業所)を届け入札に参加しているノだそうです。
下請けに地元業者を使う場合の明確な基準を設けていないため、せっかく地元に公共工事があっても市外からの業者が請け負う場合が多いそうです。
発注者としての「行政指導」が必要ではないかと思えます。なぜなら、市内の業者が税金を納めながら仕事は市外の業者では「域内循環型経済」が成り立たなくなるからです。
せっかくの税金(予算)が地域経済に潤いをもたらす取り組みが必要です。