昨日は、ふるさと館「アルピノ」の運営を商工会議所に委託することが議論されました。
「アルピノ」は、唐津駅の玄関口にある物産販売店とレストラン、ホール、駐車場を備えた施設として指定管理者に運営を任せていました。
10月2日、その業者から営業継続の「辞退届」により委託期間を3年半残して「指定取り消し処分」をおこない、1階と3階を休館にし2階の唐津焼き展示販売所とホール、駐車場は市の直営として営業しています。
市は23日、閉館中のレストランと売店を「唐津くんち前には開店させたい」と唐津商工会議所へ委託する議案が提案され、本会議での質疑、産業経済委員会での審議が夜の8時までおこなわれました。
委員会での結論を今日おこない、本会議での報告、討論採決の予定です。
審議の中で明らかになった事は、休館としていた「レストラン」を「予約については営業をしていた」ということです。議会には「休館」と説明しながら「予約については営業する」との説明はしていませんでした。
このことは、議会にウソの報告をしていたことになります。
その営業者は指定を辞退した会社にさせているということです。
驚いたことに、この業者と市は「業務委託契約」は結ばれておらず、「確認書」を交わそうとしても応じていないというものです。
市から依頼を受けた唐津商工会議所は、レストランを営業する業者を12日に商工会議所のHPで募集し翌13日の午後5時に締め切りという「公募」をおこない、飲食関係の会員へも案内して応募者は1者で、すでにその業者はレストランの営業許可申請をしていることも明らかになりました。
予算が可決しない前のこのような行為は「事前準備」の域をこえ「事前着工」になりかねません。
このことについて執行部は「予備費を使っている」と説明していますが、商工会議所との「仮契約」も交わしておらず「口約束」での準備行為を黙認しているものです。
レストランは「赤字」が予想され継続する事が困難と見込まれています。
緊急避難的な行為とはいえ、法律と条令に基づく運営をおこなう行政があまりにもズサンナ行為に議員から異論が出るのは当然です。
市は、1月までに「アルピノ」運営の方針を直営、指定管理者、賃貸などの選択肢から方針を決めるとにしています。