昨日は、玄海原発対策住民会議と原水爆禁止唐津・東松浦地区協議会は、昨年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて3月と7月に九州電力に提出していた要求書にやっと九電が回答をするということで、同会9人のメンバーの皆さんと玄海原子力エネルギーパーク(玄海町)に出かけました。
同会は、玄海原発1号機の原子炉圧力容器の脆さを示す試験片の脆性遷移(ぜいせいせんい)温度が1993年の56度から国内で最も高い2009年の98度に上昇していたことで老朽化が進んでいるとして玄海原発1号機の廃炉を求めていたものです。
九電は、「高経年化技術評価(30年以降の運転安全評価)は国が健全性を調べ問題がないとを証明している」と廃炉は考えていないと答えました。
同会は、高経年化評価が1993年の試験片の検査結果で行われていることを指摘し、「最新のデーターで評価すべき」と求めました。
九電は、「試験片の調査時期は電気技術規定で定められている」と回答しましたが、時期については明言しませんでした。
同会から「過酷事故は起きないと言い切れるのか」と問われた九電は「そのようなことがないように努力している」と答えるのが精いっぱいのようでした。
同会では、当日「やらせメール問題の対応や放射能処分計画」などをただす要求書を提出し3月中旬をメドに文書での回答を求めました。
九電との交渉に参加していつも感じることは、住民側は文書での回答を求めているのに九電は「口頭」での回答で済ませていることです。
文書で回答し、それについて補足説明をすれば済むことだと思うのですが。
文書での回答が出来ないというのは、原発に自信のなさを示しているように見えます。