「階級社会は、”無知”と”貧困”によって支えられる」という言葉は、同時多発テロからアフガン侵略そしてイラク戦争に至るアメリカの裏側を暴露したマイケル・ムーア監督の映画「華氏911」で出される言葉です。
昨日は、「働き方改革」について、唐松地区労主催で学習会があったので参加しました。
講師は、岩橋祐治全労連副議長でした。
国会で「働き方改革」が議論されていますが、本当に労働者にとっていい法律なのかそれとも資本家(使用者)にとっていい法律なのか見極めが必要と思ったからです。
労働基準法が制定されて70年が経過したなかで「歴史的な改革」といわれるのはなぜでしょうか。
「裁量労働制の方が一般労働者より労働時間が短い」とねつ造された資料を使ってまでも安部首相はこの法律を成立させようとしているのでしょうか。しかも資本家(使用者)が熱心にこの法律を成立させたいのか。
岩橋氏は「働き方改革は、働かせ方改革」といいます。
「多様な就業形態」といいながら、労働者を低賃金で解雇しやすい業態や雇用されない働き方への転換を目指しているといいます。
そのことによって、「労働時間の全面撤廃」によって過労死を招く「無限大の労働時間」へと合法的に導こうとしている「現代の奴隷労働」だと岩橋氏は断言しました。
「同一労働、同一賃金」についても、決して「労働者の望む改革ではない」とも指摘されました。
長時間労働が、労働者の趣味や娯楽、新聞・読書や勉強の時間を削り、食事や入浴、睡眠時間まで削ります。
「働き方改革」という言葉は知っていたものの、内容はあまり知りませんでしたのでいい勉強になりました。
資本家は、労働者が事実を知らせまいと隠し、知る時間を削ることで階級社会を維持しようとしているのです。
そのようなもくろみに反して私たちは、事実をしっかり見極めなければなりません。