三門をくぐり境内に這入ると、約10万坪の広大な敷地に、さまざまなお堂を目にする。そんなお堂の中心部に配置されているのが、この仏殿で、「大雄宝殿(だいゆうほうでん)」とも呼ばれている。
この宝殿には、中央の須弥壇上に禅宗の本尊である釈迦牟尼如来(坐像、木彫)が祀っられている。
如来は、死の恐普A病気、四苦八苦など様々な衆生の悩みや苦しみを救済するため、その具体的な請願によって出現される仏で、尊像は、右手を施無畏印、左手は与願印の印相をしております。
この印相は、人々の不安をとり除き、あらゆる願いをかなえてくれる大慈悲の心を表現しているという。
残念ながら、宝殿の入口は閉まっており、須弥壇など内部は見られず。
「みだれ髪」の歌集、また、夫である鉄幹との間に11人の子を設け、明治・大正・昭和の時代を生き抜いたことで知られる「与謝野昌子」が、この宝殿に対し次のような歌を残している。
胸なりて われ踏みがたし 氷よりすめる 大雄宝殿の床
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