第379話.美しいシーンが4+α 気になったテレビ番組(5)&(6)

2020-05-05 05:05:41 | 気になったテレビ番組
湖畔人です。

気になったテレビ番組5、6回目の枠を使って、ドラマで気になった美しいシーン四つのご紹介と、別ドラマでも一つ良いシーンがあったのを思い出しましたので、それのご紹介をさせて頂こうと思います。

一昨日のNHK大河『麒麟がくる』にはとても印象に残る美しいシーンが四つございました。

一つ目は、西村まさ彦さん演じる明智光安が、夕日の中、縁側で、これまで大切に育て来たメジロを夕空に放つシーンがとても美しかったですね。大きな運命に翻弄されながらも、非力ながら自分に出来る限りを尽くして来た男が、つらい運命を静かに受け入れる美しいシーンでした。こうした場面は、長い人生の中、たまに訪れる事もございます。

二つ目に気になったシーンは、本木雅弘さん演じる斎藤道三が、毎晩寝る前に戦で亡くなった家臣達の名を唱えて来たのだが、その家臣達の名前を段々思い出せなくなったので引退を決意した、と言うシーンです。部下や仲間を何時までも大切に思う、そのリーダーとしてのあるべき心構えを見させて頂きましたね。

三つ目に気になったシーンは、同じく道三が日を背負いながら明智十兵衛光秀に対し言ったシーンで、"美濃も尾張も無い、皆一つになればよい、近江も大和も、さすれば誰も手出しが出来ぬ大きな国が出来る、お前がそれを作れ、とそう父親に言われて育ったが、自分には出来ず、美濃どまりであった、信長とならお前にも出来るかもしれない、大きな国を作れ、さらばだ"、と言い、負けるのが判っている息子との戦さに出て行くシーン。これにもシビレましたね。大義、と言う言葉が頭に浮かびました。

最後は、木村文乃さん演じる明智十兵衛光秀の妻、煕子(ひろこ)が、国が二つに割れ、叔父が道三に加担すると決めて、次は自分がどちら側に付くか決めねばならない状況にあり、苛立っていた光秀に対し、”十兵衛様の下す決断がどうであれ、明智の家族も領民も皆、領主である十兵衛様に従うと覚悟はとっくに出来ています”と光秀に対し目力と凄みを持って伝えるシーンが、侍の妻の肚の座り具合と覚悟の強さを見させられているようで、これにも大変シビレました。
良いシーンが沢山あった回だったかと思います。

ついでに思い出したのですが、

嘗てシビレた大河のシーンとして思い起こされるのは、10年前にやっていた『龍馬伝』の中で、近藤正臣さん演じる山内容堂が、大政奉還を将軍に提案する為に建白書を書く決断をするシーンですね。歴史を動かす大きなボタンの一つが押される重い瞬間なのですが、容堂は静かに、まるで瞑想でもするかのように、一晩寝ずに思いを巡らせ、そして明け方に独り決意をし、墨をすり、明け方の光の中、筆を滑らせ建白書を書き上げるシーンにはホントシビレましたね。ずーっと前のドラマのワンシーンなのですが、何故か未だに鮮明に憶えています。歴史が動く瞬間を見させられるようで、とてもシビレましたね。近藤さんの演技には凄味がありましたね。

次の記事は、その時に流れていたこれまたスゴイ音楽について書こうと思っています。
では。

湖畔人

第375話.『JIN-仁-レジェンド』

2020-04-25 17:33:36 | 気になったテレビ番組
湖畔人です。

気になったテレビ番組4回目です。

今日は 『JIN-仁-レジェンド』についてです。言わずと知れた名ドラマですね。今、再放送をしているようです。

先週からやっているようで、今週は二週目のようです。たまたま茶の間のソファでウトウトしていて目が覚めるとこの番組をやっていました。何気に見ていると20分に一回位涙腺が厳しい事になる程でして、まぁそれはそれは素晴らしいドラマです。家族が出掛けたのを良い事に心置きなくナイアガラの滝状態となりました。

ゲーテの『ファウスト』では無いですが、映画でもテレビドラマでも小説でも普遍的な素晴らしいドラマと言うのはやはり何気に真理知識が沢山散りばめられている訳でして、まぁこのドラマも所々に真理知識が数多く埋め込まれていますね。

所々で”神は乗り越えられない試練は与えない”と言う言葉が出て来ますし、水の形態の変化を例えとして使い、人も同じく肉体を持ったり、亡くなって霊になったり、また生まれ変わっては肉体を再び持ったりと転生を繰り返していますが、肉体を纏ったり霊体に成ったりと形を変えても何時だって人間の本質はあくまで霊的な存在であって、そこは何時だって変わらない、と、人も水も形を変えるが本質はいつも一緒と、そう言った内容の事をキャストに語らせていますね。

このドラマは、国内外合わせて43の賞を獲得したらしいですが、それもまぁ当然の事かと思いましたね。

原作も、脚本も、キャスティングも、音楽も、もうそれらの全てが皆神懸っていまして、多分きっと多くの天使達の光のスパイスが相当ふりかかっている特別なプロジェクトの一つなんだろうなと思いましたし、コロナ騒動で前線で奮闘する医療従事者達に応援と慰めと指針にもなるようなタイムリーで素晴らしい再放送だなと思いました。

土曜のTBSは素晴らしいですね。日曜はちょっとアレですけどね・・・。

明日も来週もやるようなので当然ながら録画予約済みです。

次が楽しみです。

では。

湖畔人

第258話. いい番組 ワイドナショー

2019-05-05 11:30:41 | 気になったテレビ番組
湖畔人です。

今日久しぶりに松本さんのワイドナショーを観ましたがやはりイイ番組ですね。
まず、新潟のAKB関連の不祥事と、ゲームセンターの盗難に対する立川志らくさんのコメントは"悪いものは悪いとハッキリした方が良い、曖昧にすべきではない"、と言った主旨のメッセージでホント良かったですし、非常にマトモだなーと思いました。
AKBの指原さんの卒業イベントに松本さんが裕也さんの変装をして出演していたドキュメントも良かったですし、その中で松本さんが"バチ当たりなことしてゴメンナサイ、僕じゃないんです、悪いのはこの人なんです、裕也さん、樹木さん、ゴメンさない"と指原さんをイジリながら空に向けて話しかけるシーンがあって、これは、何気に、人は死んでも霊として存在して、あの世から霊人達がこの世を見ている事を示唆していて、何気ない芸なんだけど、こう言うのが霊的人生観を定着させるのにスゴク役立っているんだろうなーと思って感心した次第です。以前、この番組では泉しげるさんが主宰しスチャダラパー達がサポートした熊本のチャリティー番組にも松本さんが参加しているのをやっていましたが、こうしたドキュメントはお笑いなんですけどでも何か妙に感動をします。

そう言えば、この番組のスポンサーには高須先生のクリニックも入っていますね。流石、センスがいいです。でも高須先生の体調は大丈夫なんでしょうか?何とか回復してまた元気に世の不正を叩いて頂きたいですね。

ワイドナショーはイイですね。その前の時間帯の他局の情報番組とはホント大違いです。あの番組はTBSなのに朝日より朝日っぽいヒドイ番組ですからね。蕁麻疹が出るので見ないようにしています。

湖畔人

第83話. 霊的な物が普通に受け入れられている日常(2) わろてんか

2018-02-24 15:28:35 | 気になったテレビ番組
湖畔人です。

入院していた家族が久しぶりに帰宅しまして、帰って来るなり、入院中見れなかった、撮り貯めしていたドラマを数話分見始めました。NHKの朝の連続テレビ小説 『わろてんか』です。一緒に見ていると、とても面白く引き込まれてしまいました。見ていると、亡くなったはずの主人公の旦那さんが出てきて、主人公に家族の事や経営の事について語り掛けるシーンが何度も出て来ます。こうした故人が家族に語り掛ける場面と言うのは、実は実際に日常でも頻繁に起きている事なのだと思われますが、ただ、殆どの人は霊能者ではないので故人の存在には気付かず、あくまでインスピレーションと言う形でしかメッセージを受け取れないのではないかと思われます。霊能力のある方から見れば、こうした故人との会話は、きっと日常的な出来事なのだろうと推察しますが、自分を含め殆どの人は、故人を思い出したり、インスピレーションを受けてる形でしか故人とのやり取りが出来ないのが実状です。でも、まあ、霊が見えないと言うのも、実は悪い事ではないのかもしれません。怖い霊ばかり見えてしまっては精神が病みそうですし、普通の生活を送る上では実は良い事なのかもしれません。ただ、一方では、人間がこの世に生まれ来る意味を考えると、自分達が霊的存在である事を忘れずに意識しながら生きる、と言う事はとても大切な事ですので、こうした多くの方が見るであろうNHKの朝ドラで霊的な存在が描かれていると言う事実は、とても素晴らしい事だと思います。
以前も第27話で『富士ファミリー2017』と言うドラマで、生まれ変わりを躊躇している女性霊の役を小泉今日子さんが演じていたと言う話をしましたが、何気にここ最近、霊的なお話が盛り込まれたドラマや映画が増えてきているような気がします。先日機内で見た、『僕のワンダフル・ライフ』(A dog's purpose)でも犬の転生輪廻を描いており、何度も転生して大好きだった飼い主の元に再び戻れる喜びを描いていましたし、第52話でもご紹介した通り、山下達郎さんが『REBORN』と言う曲を提供している『ナミヤ雑貨店の奇蹟』という映画でも、霊的世界の不思議、時空を超える不思議、実は人の縁とは、身近な人間関係の中にあり、常に密接に係り合い影響をし合っている、そうした世界観を描いた映画でした。多分それは現実に近く、人の縁と言うのはかなり狭い中にあるものだと推察されます。
こうして多くの人の目に触れるドラマや映画で、霊的なテーマ、人が霊的存在であり、生まれ変わる事、カルマと言う償いがついて回る事、だから丁寧に思いやりを持って生きるべきである事、そうした事柄が繰り返し題材として取り上げられ、人々に気付きの機会を与え続けている事は大変尊い啓蒙作業になっていると思います。

これからの時代は霊性の復興の時代になると思われています。科学技術を活用し、尊重しつつも、同時に、前時代的と軽視されがちな、この霊的な世界観を持って生きていく事が望まれています。『人はそもそも神の子であり、神の一部であり、霊的存在であって、何度もこの世に生まれ変わっては、経験を積み、霊性を高め、多くの人を理解し、愛し導く器、神近き存在になっていく事が望まれている。』と言う霊的世界観を日々意識しながら、各自が日々の生活の中で霊的世界観に基づいた丁寧な生き方を実践し、この世界の過てる部分を修正し、変えて行く事が望まれているかと思います。今と言う時代は、実は、もうそうした霊性の時代に片足が入りつつある時代なんだろうと思うのです。その意味でこうしたドラマや映画の存在は、大変なプラスになっていると思いますし、大変素晴らしい事だと思っています。こうしたドラマや映画がもっともっと増えると良いですね。期待をしております。

湖畔人

(2018.12.08改訂)

第40話. 和食の世界の二人の神

2017-05-15 01:24:27 | 気になったテレビ番組
湖畔人です。

NHKは自虐史観の発信元の一つでもあり、問題が多い局と見ていますが、一方、良いドラマやドキュメンタリーを幾つも生み出している事も事実ではあります。今回は良い方のケースについてのお話です。

日曜、遅めの夕食中、何気なくNHKを見ていると、とても良い番組をやっていました。NHKスペシャルの「和食 ふたりの神様 最後の約束」と言う番組です。

ミシュランの三ツ星で有名な『すきやばし次郎の小野二郎さん』と、天ぷらのマイスターである早乙女哲哉さんのお話しです。 

20歳も年が離れている二人は、ある意味、ライバルであり、ある意味、同志でもある存在です。お互い何となく認め合うようになり、互いにそれぞれの店を行き来するようになっていった二人は、店を訪れば、大した会話をする事も無く、ただ味を確認し合います。それはまるで剣豪の真剣勝負のようであり、高い緊張感の中、言葉は殆ど交わさずに、ただひたすらに出てきた物を口に運んで行きます。食事を終えると、それは、まるで果し合いを終えたかのような、疲労と達成感と安堵感が場に漂っているように見えます。互いに道を究めた者として、また更なる向上を目指し合う者同士、互いの店を行き来する事で、食を通して、お互い尊敬し合い、刺激を与えあい、また高齢の身でもある二人は、互いの健在を確認し合っているように見えます。

二郎さんは90歳を過ぎても尚、自らを進化の途上としており、特に『こはだ』は未だに日々進化していると早乙女さんは見ているようです。早乙女さんは、二郎さんの寿司を評して、”オヤジさんの寿司は、100も200ものケア、気遣い 計算が詰まっており、自分は、そのオヤジさんの『思い』を食べに来てるんだ。俺は寿司で無くオヤジさんの『思い』を食べに来ているんだよ”と言うような主旨の事を言っておられました。達人ならではの深く真に迫る言葉ですね。

これは、あらゆる分野に通じる普遍的な言葉だな、と思いました。

相手(素材、仕事の対象、客)へのケアの積層、チェックポイントの積み重ね、それが大きな大きな違いを生んで来る。その積み重ねが、常人を神の領域へと押し上げるポイントだと思うのです。

この真理は、職人だろうが、スポーツ選手だろうが、営業だろうが、事務職だろうが、サービス業だろうが、主婦だろうが、何にでも当てはまる、普遍的な向上への道、取るべき姿勢なのではないかと感じました。

『生きている限り、生涯勉強、何度でも改善、いつだって明日が一番いい、それが生きると言う事だろう、違うか?死ぬその日まで気張っていけよ!』と言われたような、そんな気がしました。

この番組のナレーションは樹木希林さんが担当されていたのですが、全身にガンを抱える樹木さんの言葉には何か凄みを感じますし、何か真に迫るものがあり、大変素晴らしかったです。

侍の定義とは“死を常に意識しならが最大限生きんとする事”だと勝手に思いこんでいるのですが、その意味で、二郎さんにも、早乙女さんにも、そして樹木さんにも死を抱えながら精一杯生きんとする、真の侍と同じ境地を見たような、そんな気が致しました。何か神々しいし、とても格好が良いですし、何かホント良い物を見せて頂いたなー、と思わせていただけた、とても良い番組だと思いました。また是非見たいので、再放送に期待したい所です。

湖畔人

2017.05.19 加筆
2019.12.08 改訂