第906話.気になった音楽(386)大貫妙子『色彩都市』(387)矢野顕子『ひとつだけ』

2023-06-04 22:39:30 | 気になった音楽
湖畔人です。

梅雨が始まったら曇り空が似合う大瀧詠一さんの曲を多めにご紹介をと思っているので、梅雨が始まる前に少し明るめの曲を紹介させていただきたくて急遽音楽話をします。

今回はとってもガーリーな可愛らしい曲を二つ。

まずは大貫妙子さんの『色彩都市』です。

先日、野村さんのラジオを流していると彼の知り合いのハリースタイルズが聴いていた曲の一つとして確か紹介していたような気がします。(違っていたらスイマセン。)セクシャリティーが曖昧で今どきのDSが好みそうな中性感の強いタレントなので余り良い印象がないハリースタイルズなのですが、『色彩都市』を聴くなんて何かセンスがイイなと、ちょっと親近感が湧いて来た次第です。

数十年ぶりに聴きましたがとってもイイですね。とってもイイ。上品で、でもダンサブルで世界一上品なダンスミュージックかと思います。

品の良い文学少女の様な大貫さんが歌う涼やかな歌声と、それとミスマッチしたカリビアンな伴奏と、サビの部分ではグルーブの効いたシンセベースが合わさって、何とも言えない極上の上品なダンスミュージックが出来上がりました、的な音楽です。

全体にテクノ調ですが、それもそのはずで、教授が編曲を担当しています。時折入るシンセ音のミレシシ~みたいな音はとても教授っぽいアジアンテイストで良いですね。

教授は有名になる前、大貫さんとは恋人同士で、でも突然他の女の人を追って出て行ってしまい大貫さんを深く傷つけた過去を持ちます。

今は親戚みたいな関係とか言うけど大貫さんは相当傷ついたはずですね。多分。実際、置いて行かれた大貫さんは『新しいシャツ』と言う曲でそのツライ心情を歌い上げています。

互いに年をとって一緒にツアーをするようになって、この曲を演奏すると教授は泣きそうになるそうです。悪いことしたなー、ごめんね、って思うみたいです。そういう所がモテるのかもしれませんね。

さて、もう一曲YMO周辺でとってもガーリーな曲あったよな?と思って思い出したのが矢野顕子さんの『ひとつだけ』です。これもバリバリYMO的な伴奏で、ビハインド・ザ・マスクか?って言う位のイントロですが、矢野さんの独特の詩と歌声で完全にマイワールドを作り上げています。天才ですね。
この曲の中で、彼女が"離れている時でも私の事忘れないでいて欲しいの ねぇお願い~"と歌うその相手は多分教授ですね。前の旦那さんとお別れした後ですし、YMOとツアーしていた頃の曲ですし、翌年美雨さんが生まれていますし、ね。

教授、モテますね。

教授、明るい世界に帰れただろうか?そう願いたいですね。

では。

湖畔人


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