ずっとDの目が何かと似ていると思っていた。そして今日やっと気づいた。トトロ、くじら、馬の目と似ている。共通しているのは大きくて、かつ心の優しい(と想像される)生き物。Dってそういう感じ。
さて。
今日も精神科勤務。ほとんどの患者さんの顔と名前を覚え、また患者さんも私のことを覚え始めてくれた。こうなってくると病棟にいることが楽しい。新人研修が終わったらSurgical、手術室、精神科のどこへ行くかを決めなくてはならない。Surgicalは転院するにしてもかなりつぶしが利くけど、手術室と精神科はもうそこにいるしかない。新人なのでSurgicalを選ぶのが無難だし、十中八九そこへいくと決めているけど、精神科が思いのほか楽しいので悩んでいる(手術室は今のところパス)。あと3週間。考えがどう変わっていくかなぁ。
ところで。
私が看護師になろうと決めた理由のひとつは、将来食いっぱぐれがないだろうと思ったから。日本と同様オーストラリアも慢性の看護師不足で、移民に頼る状態だった。実際「オーストラリアで永住権を取るのに看護師資格を持っていると固い」と言われていたほど。
ところがこれが神話になりつつある。今はオーストラリア人で、経験豊富な看護師でもポジションを見つけるのが難しい。公立病院は人を減らしている状態で、契約看護師は契約を更新されず、中には突如解雇や契約期間の短縮を言い渡される場合もある。しんどいのは新人。5年前なら大きな病院では100名前後の採用があった。私の卒業時(2年前)でも10~20名の枠があったのに、今では一桁台で、多くの卒業生が仕事を見つけるのに苦労している。経験がないと派遣としても契約としても仕事をもらうのは難しく本当に気の毒な状態。
そこを行くと、私は本当にラッキー。
まず、自国での看護師経験もなく、英語も満足ではないのに新人研修の機会を得た。研修にもぐりこめなくても正看として働くことはできる。だけどいきなり経験値の高い看護師と同様の責任を求められるのでプレッシャーはかかる。研修中は多くを求められないので少々ストレスフリー。
次にニューサウスウェールズ州(NSW)に引っ越した。以前住んでいたクイーンズランド州(QLD)は看護師の募集が壊滅的。どの州よりも一番ひどいと思う。仮にどこかの病院で新人研修にもぐりこめていたとしても、契約更新はなかったやろう。QLDで粘ることも選択肢の一つだったけど、結果的にNSWに移り住んで正解だった。
そして今、正社員のポジションを得た。他の病院に移るとしても、経験が一年未満の私が仕事を見つけるのは楽ではない。看護師としての基礎を、フルタイムで築く機会がもらえたのは本当にラッキー。経験を積んだ数年後には職探しも少しは楽だろうし、また現在の仕事不足の状況も変わっていることを期待している。
さらに別の幸運もある。
私は今の病院から内定を2011年の10月にもらった。2012年の2月から働き始める予定だったけど、英語の試験のせいで一度はポジションをあきらめかけていた。しかし病院から約束はできないけど3ヶ月待つから頑張ってみろと言ってもらい、2ヶ月で結果を出し、無事採用となって2012年の6月末から働き始めた。
この直前、6月上旬にうちの病院では事件があった。うちの病院は循環器系の手術で評判だったけど、その循環器系の手術医とスタッフがごっそり別の病院に移っていった。それ以降入院患者の数がめっきり減ってしまい、Medical・Surgical病棟の統合、10月の大量解雇劇へとつながる。もしも私が英語の試験に受かるのがもう一ヶ月遅かったら、内定取り消しになっていた可能性は非常に高い。事実8月から入所予定の新人3名の内定はキャンセルされた。
加えて。
もしも2月から働き始めていたら、研修は11月に終わっていた。これは大量解雇劇の直後。研修が11月に終わった、本来なら私も同時期に働き始めるはずだった新人3名は契約更新されず、他の病院に移っていった。年が明けて病院が忙しくなった頃、研修後のことをボスに相談できた私はもう本当にタイミングが良かったとしか言いようがない。件の解雇劇のせいで人手不足の今、半人前の私でも正社員採用となった。
こうやって考えると、私はギリギリのところで幸運の尻尾を掴んで生きているようにしか思えない。「それも実力のうちやって~」という意見もあるやろうけど、私は本当に自分の幸運に感謝する。いずれ自分の持つ幸運をすべて使い果たしてしまうのでは時々不安になる。幸運を使い果たしたとき、自分の足できちんと立てるように
今から頑張っておかんとなぁ。
と気合いを入れたところで、もうエネルギー切れ。明日・あさってはオフ。何しようかな。天気が良かったら洗濯したいな。
さて。
今日も精神科勤務。ほとんどの患者さんの顔と名前を覚え、また患者さんも私のことを覚え始めてくれた。こうなってくると病棟にいることが楽しい。新人研修が終わったらSurgical、手術室、精神科のどこへ行くかを決めなくてはならない。Surgicalは転院するにしてもかなりつぶしが利くけど、手術室と精神科はもうそこにいるしかない。新人なのでSurgicalを選ぶのが無難だし、十中八九そこへいくと決めているけど、精神科が思いのほか楽しいので悩んでいる(手術室は今のところパス)。あと3週間。考えがどう変わっていくかなぁ。
ところで。
私が看護師になろうと決めた理由のひとつは、将来食いっぱぐれがないだろうと思ったから。日本と同様オーストラリアも慢性の看護師不足で、移民に頼る状態だった。実際「オーストラリアで永住権を取るのに看護師資格を持っていると固い」と言われていたほど。
ところがこれが神話になりつつある。今はオーストラリア人で、経験豊富な看護師でもポジションを見つけるのが難しい。公立病院は人を減らしている状態で、契約看護師は契約を更新されず、中には突如解雇や契約期間の短縮を言い渡される場合もある。しんどいのは新人。5年前なら大きな病院では100名前後の採用があった。私の卒業時(2年前)でも10~20名の枠があったのに、今では一桁台で、多くの卒業生が仕事を見つけるのに苦労している。経験がないと派遣としても契約としても仕事をもらうのは難しく本当に気の毒な状態。
そこを行くと、私は本当にラッキー。
まず、自国での看護師経験もなく、英語も満足ではないのに新人研修の機会を得た。研修にもぐりこめなくても正看として働くことはできる。だけどいきなり経験値の高い看護師と同様の責任を求められるのでプレッシャーはかかる。研修中は多くを求められないので少々ストレスフリー。
次にニューサウスウェールズ州(NSW)に引っ越した。以前住んでいたクイーンズランド州(QLD)は看護師の募集が壊滅的。どの州よりも一番ひどいと思う。仮にどこかの病院で新人研修にもぐりこめていたとしても、契約更新はなかったやろう。QLDで粘ることも選択肢の一つだったけど、結果的にNSWに移り住んで正解だった。
そして今、正社員のポジションを得た。他の病院に移るとしても、経験が一年未満の私が仕事を見つけるのは楽ではない。看護師としての基礎を、フルタイムで築く機会がもらえたのは本当にラッキー。経験を積んだ数年後には職探しも少しは楽だろうし、また現在の仕事不足の状況も変わっていることを期待している。
さらに別の幸運もある。
私は今の病院から内定を2011年の10月にもらった。2012年の2月から働き始める予定だったけど、英語の試験のせいで一度はポジションをあきらめかけていた。しかし病院から約束はできないけど3ヶ月待つから頑張ってみろと言ってもらい、2ヶ月で結果を出し、無事採用となって2012年の6月末から働き始めた。
この直前、6月上旬にうちの病院では事件があった。うちの病院は循環器系の手術で評判だったけど、その循環器系の手術医とスタッフがごっそり別の病院に移っていった。それ以降入院患者の数がめっきり減ってしまい、Medical・Surgical病棟の統合、10月の大量解雇劇へとつながる。もしも私が英語の試験に受かるのがもう一ヶ月遅かったら、内定取り消しになっていた可能性は非常に高い。事実8月から入所予定の新人3名の内定はキャンセルされた。
加えて。
もしも2月から働き始めていたら、研修は11月に終わっていた。これは大量解雇劇の直後。研修が11月に終わった、本来なら私も同時期に働き始めるはずだった新人3名は契約更新されず、他の病院に移っていった。年が明けて病院が忙しくなった頃、研修後のことをボスに相談できた私はもう本当にタイミングが良かったとしか言いようがない。件の解雇劇のせいで人手不足の今、半人前の私でも正社員採用となった。
こうやって考えると、私はギリギリのところで幸運の尻尾を掴んで生きているようにしか思えない。「それも実力のうちやって~」という意見もあるやろうけど、私は本当に自分の幸運に感謝する。いずれ自分の持つ幸運をすべて使い果たしてしまうのでは時々不安になる。幸運を使い果たしたとき、自分の足できちんと立てるように
今から頑張っておかんとなぁ。
と気合いを入れたところで、もうエネルギー切れ。明日・あさってはオフ。何しようかな。天気が良かったら洗濯したいな。