華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

教育は続く

2020年11月13日 22時24分00秒 | Weblog
今日は久しぶりの午前シフト。
普段はあんまりやらないけど、昨日までずっと早起きだったのでおそらく師長がその流れで午前シフトにしたんだと思う。週末は休みなので早く休みに入れるようにという配慮も感じる。
実際早起きは大丈夫だった。5分ほど早く行って、スタッフルームでゆっくりコーヒー。しっかり目覚めてからいかんとね。

今日は研修中の正看とアシスタントさん、そしてデビュー5日目の准看さんと13名の患者さんを担当。准看さんは独り立ちする前に教育係からいくつかのお墨付きをもらう必要があるため、患者さんの担当はできず、もっぱらアシスタンス中心。
私は重ための患者さんばかりをなぜか担当。それに加えて准看さんの面倒も見ていたので、平たく言ったらずっと忙しかった。
准看さんはおそらく来週半ばには独り立ち。今から何かと練習をしておいても損はない。だけど投薬などは誰かが一緒でないとできない状態。だから私が担当した患者さん数名を一緒に投薬をした。
学生さんや新人研修の看護師たちと何度か働いたことはあるけど、この投薬の監督は忍耐力がいる。どうしたって新人さんは手が遅い。また薬の投薬リストに載っているからといって意味も分からず投薬はしてほしくはない。何のための薬なのか、患者さんの抱える病状に対しどういった効果が期待できるのかをちょこちょこと質問するので、わかっているときは問題ないけど、わからないときは調べてもらうのですんごく時間がかかる。「自分でやったら一分で済むのに」と思わざるを得ない。
だけど、自分が看護学生だったときにとても辛抱強く投薬に付き合ってくれた正看さんがいて、それが後々すごく役に立ったし、またその態度がとてもありがたかった。だからたまに教える立場になった今、新人さんや学生さんがいるときは何も言わずにやらせてみて、間違っていたら止めて、なぜそれが違うのかを考えてもらうようにしている。少しでも考える力を身につけてもらえたら、とおばさんは思っているのよ。
そういえば正看として働き始めた時もすごく手が遅くてペアを組んだ先輩に申し訳なくて謝ったことがある。そのときに「新人なんだから当たり前。逆に新人なのになんでも知ってると思われる方が怖い」と言われた。これもありがたかったな。新人さんの中にはやけに自信満々の子がたまにいるけど、そういう人は遠くから見守るようにしている。ある程度大人になっている人への教育は、それはそれで奥が深い。

さて。
重ための人を担当したのでシャワーは二人分しかできなかった。残りはアシスタントさんがカバー。私がシャワーした人はひとりが脳梗塞、もうひとりが超肥満。どっちもかなり時間がかかったわ。後者の人はある程度のことがまだ自分でできるからともかく、前者の患者さんはフルケア。看護師によっては雑なシャワーをしている人もいるので、絶対隅々まできれいにしてやる!としっかり洗わせてもらった。満足。
ところで超肥満の患者さんは日本人では想像しがたいレベルの肥満。オーストラリアでもそうそう見るサイズではない。チューブの保湿クリームが一回の使用でなくなるぐらい。このサイズになる前になんとかできなかったんだろうかとシンプルに思う。いろいろと不都合もあったろうになぁ。

午後になって点滴による抗生物質の投与もあり、これも新人准看さんの監督を務めた。こんないい方したらなんやけど、まぁトロい。実際に点滴を始めるまでの30分ぐらいかかった。やらなくちゃいけない仕事がまだあったので、「私なら5分もあれば…」とか考えてしまったけど顔には出さず。教育は忍耐強くね。

こんな感じで忙しかった。眠気を覚える暇もなかったわ。よかった。
無事に6連勤を終えて帰宅。
でも帰って着替えたらすぐに犬の散歩へ。雷雲が来ていると天気予報で言っており、実際雲行きがあやしかったので、降り出す前に公園へ。




今日もたくさんボールを追いかけたけど、雷が鳴り始めたらチャーリーの集中力はどっちらけ。一目散に車の方へ走り出した。車に乗ったら雨が降り始めた。30分ちかく走らせることができたし及第点かな。

夕食の後はドラマをいくつか見ていた。食後はめちゃくちゃ眠かったけど、今はお目目パッチリ。寝転んだら眠れるんだろうけど、Dも寝てしまった今が私の時間。
この週末はお休み。特に何も予定はない。
家事かな。
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