華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

とんだハッピークリスマス

2024年12月25日 10時07分35秒 | Weblog
月曜日から仕事復帰。三週間ぶりやったけど、意外と体は何をするか覚えていたわ。さすがに10数年看護師やってるもんね。それほど重たくない患者さんたちだったのも助かった。

ところがドラマは昨日。
別のセクションを担当する同僚に頼まれて、患者さんの体位変換を手伝いにいった。
この人は混乱しているわけではないけど、精神的疾患の影響で振る舞いにかなり問題がある。聞いたところによると暴言を吐き、暴力を振るい、看護師にツバを吐きかけたりするそうな。
というわけで3人の看護師でベッドサイドへ。ベッドから半分体が出て落ちそうになっているのに、真ん中に戻ってほしいというリクエストはガン無視。元々足を骨折して固定用のブーツを履いているような人なので、ベッドから落ちてさらに骨折なんてことになったらとても面倒。というわけで目的は体位変換とベッドの柵をあげること。
ギャーギャーとうるさいけど「じゃあ体に触りますねー」と近寄ったら、抵抗する患者さんが放った裏拳が私の顔面に入った。
途中で作業も止められなかったのでそのまま患者さんをベッドの真ん中に押しやり、柵を上げることに成功。しかし私の顔は痛い。ちょうど左目の下に入った。目じゃなくて本当に良かったよ。
これは書類での報告ものだなーと思っていたら同僚がインチャージにすぐに報告して、インチャージに「今から救急外来に行ってきて」。はぁ!? ちょっと大袈裟では? だけどこれは規則なんだそうな。患者さんに暴力を振るわれたら医者に診てもらうものらしい。
あと昨日はひどいスタッフ不足で、かつ病棟には上記のような患者さんが複数いたため、看護師の不満も溜まっていた。そこで起きたこの事件なので、私をダシにして上層部へ文句を言いたかったんだと思うわれる。

救急外来では2時間も待たされた。「今勤務中なので便宜を図ってもらえますか?」とお願いしたけどスルーされた。特別扱いはないらしい。
待っている間に少し腫れてきたので氷嚢で冷やしていた。でも痛みよりも“顔を殴られた“という事実がどんどん心に染みていって、なんか変な気分に。平気だと思っていたけど、実は結構メンタルがやられていた。救急外来の雰囲気もそうさせたしね。もし病棟にいたらここまで思わなかったのでは。
診断では「たいしたことないよね」と言われている気がした。すぐに働いてもいいし、休みたいなら一応明日までの診断書出しておくよ、と。目に見えること、数字に現れることのケアはするけど、精神的なケアはしないんだと思ったわ。救急外来だから仕方ないのかな。
診てくれたのは研修医。全部上司に報告と相談をした後に私に結果を伝えてくる。私のことを診てもいない上司ドクターに何がわかるんやろう?

病棟へ戻ったら退院が相次いでいて、意外と病棟がまわっていた。かつ病院全体を見る大ボス看護師が来て「他の病棟から応援を呼ぶから今日は帰りなさい」と言ってくれた。それでなんかホッとして、お言葉に甘えて早退させてもらった。帰れ、と言われるまで帰れない社畜日本人。

Dに話したら「ボク、その患者さんを殴りにいっていい?」とか言っていた。まぁ私でもそう思うわ。
軽く夕食をとって、TVerで日本のバラエティを観た。それで気分転換。いつまでも引きずるわけにはいかんもんね。それで早めに寝た。

今日は、手が当たった場所はまだ痛いけど、腫れることも青タンができることもなかった。良かったわ。だから今日は出社する。祝日の今日はお給料いいからね。
今日は平和なシフトでありますように。




しっかりね。
おやつもってかえってきて。

かーちゃん、頑張ってくるよ。
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