チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

めでたく転んだ

2024年12月28日 09時45分26秒 | 日記
何十年ぶりかに転んだ
昨日は今年最後の整体院に行くべく30分の道のりを歩いていた
途中信号が7つある
いつものことながら信号の一番前にいないと気が済まない
たったったと人波かき分けて一番前を陣取る(バカだね)

最後の七つ目は一番長い信号つまり道幅が広い
そこに来て人の隙間をぬって一番前に陣取ったと思いきや
見事に転んだ!

ああ転ぶつまずいた!と思ったけど足にストッパーがかからない
最近特にそれを感じていた
弁慶の六方を踏むみたいにたったったと踏みとどまらなくなっていた
足の衰えか腰の衰えか

出かける時
「この靴は躓くんだよな、気を付けねば」
と自分に言い聞かしたのだが、靴の方はその独り言を真に受けて見事につまずいて見せた
左のほほ、左の膝、右の手のひらを擦りむいたようだが血はでていなかった
全開のハンドバックの口からスマホが滑って飛んで行ったが、親切な方が拾ってきてくださった
起き上がりながらにこにこ笑ってお礼を言うが恥ずかしい

幸い整体院はその信号を渡ってしまえば目の前なので、すぐ駆け込み
「コロンじゃった」
「あら厄落としね」

とさっそく骨のゆがみをいつもより丁寧に直してくれる
「咳がひどかったの?」
「痛い痛いいはー、そうですよ」
「未だ咳が出たりないのね、其れで転んだのよ」

咳は骨のゆがみを必死で直してくれるのだからどんどん出しなさいーーと
風邪は体の治療薬、ありがたいと思わないとねーーと
一年の骨のゆがみがこれで直ったみたい
ありがたや天才整体師

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晴れ着

2024年12月26日 09時15分26秒 | 日記
お正月に晴れ着を着なくなって久しい
おせち創りが趣味だったがそれもしなくなった
暮れに京都の「辻留」にいって「黒豆の煮方」を教わったりした
だから黒豆はうまいんだ

八坂神社に「おけらび」をいただきに行き
オクドさんに火をつけて雑煮づくりもした
そしてできた「おせち」を重箱に入れ東京に持ち帰ってみんなで祝う

何と悠長で優雅なお正月を迎えていたのだろう

晴れ着を着た人たちが家に集まってきて「カルタとり」
そのうち麻雀になって男たちは腕まくりで必死になる
彼らは生まれつき勝ち負けが好きなんだ

育った家でもお正月になるまでの行事はいろいろあって子供心に楽しかった
何より町内会うち揃っての「餅つき」
割烹着を着たお母さんやお姉さんが手ぬぐいを姉さんカブリにして、きびきびと動き、餅を丸めていく
あんこづくりがその餅の中に餡を入れる
そこに小さな手が一個盗み、二個盗みと手に入れて逃げていく

こういう状況は戦争とともに消えていった

此処十二社でも20年前までは「餅つき大会」を町内で行っていた
新宿の田舎として誇りを持って暮らしていたが、今はマンション族が多く田舎の気配がなくなり、それと同時に江戸の風も消えていった
ただ一つ
鳶たちが作る門松に江戸を感じる

花柳界もあったのでお正月は晴れ着の姐さんたちの姿もあでやかだった

公園の樹木は変わらずとも人の営みは年々変化する
それが時代の移り変わりなのだろうと散歩しながら感慨にふける朝
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門松つくり

2024年12月24日 09時16分32秒 | 日記
12月の初旬に始まった熊野神社内での門松創りも今日で終了
25日のクリスマスはじっと出陣を待ち夜中に一気に飾立が始まる
昨今は一軒屋が少なくなり
また新築の家の方たちは門松を飾るという思いも全くなく
個人的な門松より、企業用の門松が増えている

どんな門松であろうと
「かしら」たちは毎年同じ手順で黙々と門松創りを進めている
「今年は減ったの?」
「うん?そんなことないよ」
出陣を待つ門松の数が少ない感じがしたが
「ここにある」
とテントを開けて見せてくれる舎弟たち

松竹梅
この吉祥が年神様を迎えてくれる
松は永遠の緑で栄える、松に神が宿るともいわれている
竹はまっすぐ天に向かって伸び「節」を曲げない
梅は香り由形良し、二期にわたって清らかに咲く

人の一生もかくありたい

終わりなき世のめでたさをたたえる門松

毎年毎年黙々とひたすら同じものを作っていく鳶たちの作業
江戸のお正月は彼らの手によって清々しく始まる
それぞれの場所に収めた後は「しめ縄創り」いまは「リース」と呼ばれているが、鳶たちの作る「飾り物」は江戸の香りがあり文化が漂う
「一夜飾りはだめだよ」と言われながらチャ子ちゃん先生は28日に購入


戦前は
「門松立てて家ごとに祝うけふこそめでたけれ」
今年のお正月は何か新しいことに出会いそう

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冬至祭を終えて

2024年12月23日 16時33分14秒 | 日記
ワクワク感が止まらないほど
今年の冬至は意味あるようだ
かれこれ考えたら
今から20年ほど前由緒あるやんごとなき人たちが行う冬至祭に混ぜてもらい、身も心も清くなるというのはこういうことなのか
自分自身が身も心も清くなったら
それが世のため人のためになっていくという不思議な流れも実感できた

私はわたし
わたしはあなた
あなたはわたし

自我というものが美しく消えていく瞬間
この私にこういうことが起きるのか
それは誰にでも起きる
当たり前のことであるということにも気が付く

そこを通り越すと
「生かされている」
という実感がわいてくる

座禅を組んだり滝に打たれたりという苦行もあろうか
しかし冬至という自然が醸し出すエネルギーと共振するすべがあることをこの日本は知っているのだ

これもまた「プロパガンダ」と片付ける向きもあるけど
実際に自分自身の存在がいとおしくなるというのが、日本人の魂の在り方のように思う
それが自然環境の連鎖の中で感じる喜びかもしれない
1月5日までの「冬至期間」大切に過ごしたいと思う
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100万粒の紅花染め

2024年12月18日 14時25分59秒 | 日記
時として染織作家は
「売れなくていい思い切り自分勝手にモノづくりしたい」
そう思うらしい
原価計算するととんでもない数字になるので「購入」できる人は限られ、更に必要なものと認定されなければ、それは売れていかない

バブルのころ変に金持ちが多くなり「高ければ売れる」状態で高い着物もどんどん売れていた
その時現場の作り手は
「なぜこんなに高くするんだろう」
と首をかしげていたものだ

売り場でコーデイネートの仕事もしたけど、絶対に似合わない着物や帯を売りつけていることが多く、そういう仕事はやめてしまった

しかしそれでも「自分が作りたいものを作ってみる」という職人気質の人もいて「これ一体どういう技術?」と見とれてしまう がしかし逆立ちしても飛び跳ねても買えない金額が付いている

さもなければ売る気など全くなくて作りたいものを作る人もいる
そういう作品に出合うと「欲しい」と思う
そうやって何枚か手に入れたものもある、若いときに買ったのに、いまだに手を通している

基本的に自分が着たいと思うものしか手に入れないし、レンタルもしない
しかしこの度あまりにもすごーーい振り袖を目にしたので借りた

「この色を出したくて紅花染めの振袖を作った」という染織家
紅花には黄色も出るので、その黄色と藍、紅色と藍という色をアクセントの横じまを作っている

この振袖を見たのは出雲の「石飛裕子」さんの展示会
コンサートをすることになりあの振袖で「宵待ち草」を歌おうと思ってお借りした
紅花のパワーで絶不調の体調にもスイッチが入ったようだった

緊急YouTubeしたのにマイクが入ってなかったみたいで(ま、よかったけど)お詫びに今夜お見せします 
20時から



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超絶不調

2024年12月15日 10時33分52秒 | 日記
健康だけが取り柄のチャコちゃん先生
今朝は咳,痰がらみ、鼻水三悪の虜になっている
明日本番だぜどうするの?
任せるしかないね、調子が悪いから結局散歩にも出ないということになり、お家でゆっくり過ごしなさいというお触れだ

なんでこうなるの?
調子がいいと明日本番と分かっていても
きっと門松づくりを氏神様のところまで見に行って「かしら」やその「舎弟」たちと喰っちゃベル
その足で新宿の本屋に立ち読みに行く、ついでにデパートによって、今川焼かなんか買ってくる

こういう行動をお見通しで絶不調にしてしまったのね
神様ありがとう
一昨日最後のレッスンに行ったらなんと!声が出ない、びっくり仰天
前日の二時間にわたる電磁波浴びながらのzoomおしゃべりが原因と判明、それと食べ過ぎ(これいつもだ)
話す発声と歌う発声は違っておしゃべりしすぎるとまずいと言われていた

素人だからその辺の節制が全く守られていない

そういえばイタリアのミラノで見聞きしたオペラ歌手の姿で印象的だったのは、楽屋に入る時の姿で、首にブルーのハンカチをまいている歌手がいて、オペラ歌手に詳しい友人に疑問を投げつけたら
「今はインタビューはだめ」という印、つまりしゃべりたくないのだという
それほど自分自身の体を大事にしているのがプロ
(ちなみにブルーは五番チャクラののどを守る色と言われている)

どんな世界も体が基本
健康な体にこそ健康な精神が宿る どなたの言葉だったけー
今日はぬくぬくしていよう

あれー
これから打ち合わせにいらっしゃるって


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人を気遣う日本人

2024年12月11日 08時58分08秒 | 日記
東北大地震のおり助けられた年配の女性が
「まだ苦しんでいる方がいるそちらに行って」
と若い男性がその女性を抱きかかえて車に乗せようとしたら、そういって手を払いのけていた
その方自身がもうぼろぼろの感じで倒れそうなのに、他の人を思いやる姿に胸を突かれた
悲惨なテレビ画面の中で深く深く考えさせられたシーンだ

今世界が大きく激しく動いているが、静かに心落ち着けてみると「平和」に向かっていると感じる
戦争が起きているところが世界の文明の発祥の地だという方が多い
そこの地では支配と戦いの繰り返しで人が生きてきている
二極に分かれることが当たり前の文明だ、善と悪、支配者と支配される側、その中で発達してきた文明を、私たちは受け入れてきた
だから人々はより平和な国を目指して移動する
そのためさらに国を奪ったりうばわれたり、平和と争いの中で5000年も動き回っている

翻れば
わが日本の縄文は15000年の間争った形跡は全くない
しかも5000年以上同じ土地に平和に暮らしている
それは縄文遺跡が明らかに私たちに教えてくれていることだ

世界の文化の始まりはこの日本の縄文の時代なのに、多くの人がそれを言わない、この度奈良に住む上田康清(元大手電機会社の発明家で科学者)さんが
世界で最も古い縄文文化を分かりやすく説明していらっしゃるが、そこで培われた日本人の魂は「ワンネスのこころ」

自然と共存共栄してみんなで助け合い、お互いを慮り、平和に楽しき生きていく、その遺伝子が私たち「日本人」にはある
だからあの東北の年配女性のような気づかいができるのだ

今夜20時は「チャコちゅうぶ」そういう話をしたい
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プロと素人

2024年12月10日 09時15分25秒 | 日記
88歳がめでたいらしく
12月恒例の「コスモスクリスマスパーテイ」がチャ子ちゃん先生の米寿の祝も一緒となった
そこでパフオーマンスとして歌うこととなり、一昨日ピアニストの先生と伴奏合わせを師匠の下で行った

声楽を始めて30年になる、まあレッスンは一か月一回とか何年も休むなどして人に聞かせるような声にはなっていない

それでも80歳の時「傘寿コンサート」を行った
台湾の女性に「80歳の老婆が云々」という言葉をたたきつけられ
「日本の女は80歳になっても優雅に趣味を持っているんだよ」
という姿勢で恥ずかしもなく入場料いただき14曲歌った

皆さんの感想は
「14曲もよく暗譜したね」
とほめてくれたが誰一人、「歌がよかった」とは言ってくれなかった(あたりまえ)
なのにまたもや恥ずかし気なく歌うらしい

本人も歌う気になり慌ててレッスンに通っている
しかもいつもお願いしているピアニストは先約があり、なんとプロや先生クラスの伴奏をなさる先生が伴奏をしてくださるという

優しい雰囲気の先生なのだが、伴奏合わせになった途端様子が変わる、ちょっとの音程ミスも許さない
(わたしプロじゃあないから大目に見てーー)
と師匠に目で助けを求めるが
「人前で歌うんだから」と容赦ない目が戻ってくる

練習中録音をして帰って再度聞き返したら
「ひどい、こりゃだめだ」
大先生お二人の指導の結果発声はまあまあ、しかし言葉が全くできていない
この言葉のチェックは、師匠の亡くなった奥様(声学家)が実に細かく、口の形から指導してくださっていた
プロの言葉になっていない!

「怖いもの見たさ」にお集まりの方たちの期待を裏切らないよう、素人として歌うしかないと腹をくくる
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小春日和が続く東京

2024年12月09日 09時57分15秒 | 日記
銀杏並木の美しき東京
櫻のころと、銀杏のころの東京は本当に美しい
神宮だけではなくどこもかしこも銀杏のゴールドに満ち溢れている
神社もお寺も公園も東大はさすがに校章が銀杏の葉だけあって、構内が今ゴールドに輝いている。ちなみに東京も銀杏の葉がシンボル

青い空に生える銀杏の葉は何とも心豊かにする

神宮の銀杏並木の木を伐採の許可をしたおバカな首長がいるのだけど
ご自分のいる建物の窓からも新宿中央公園のゴールドが目に入るはず
夕日に映えるとさらにオレンジが加わって、なんともいえぬ豊かな気持ちになってくるはず。人間ならばーー

この銀杏の木が最も美しいこの時期
もう10日近く東京は小春日和が続く
銀杏たちが力を合わせて、東京の住民におのが美しさを差し出して、伐採を思いとどまることを望んでいるのかもしれない
其れなのに
表参道のケヤキはきらびやかな人工の光を巻き付けられている
「美しい!!」
と言って人が集まっているのも時代かな

巷ではAIを駆使する人がもてはやされてきた
人が呼吸して生きている限り、アナぐろも絶対貴重
そういうことを教えてくれる銀杏の美しさかもしれないと
銀杏の落ち葉を踏みしめて歩いてきた

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眠れぬ夜

2024年12月08日 09時58分40秒 | 日記
大失敗!
うっかり17時過ぎにコーヒーを飲んだ
案の定寝付けない
コーヒーのほかにもお抹茶、煎茶、紅茶も寝つきを悪くする
体質だから仕方がないが
「あら私寝る前にコーヒーを飲むと熟睡できるわ」
なんていう友人もいてチャ子ちゃん先生から見ると異人種

しかもコーヒーを飲むと利尿を促すので眠れない+トイレに行く回数が増える
分かっていたのにこのところコーヒーを飲むことがなかったので余計効く

こういうときすっかりあきらめて本を読むという手もあるのだが
とにかくチャ子ちゃん先生はただ横になって目をつむっている
人は眠れないとき羊が一匹--------と数えるといいというが
数えている間に眠くなるどころか羊の数ばかり増える

ただ横たわっていると
あれもしなければ、そうだ忘れていた、手紙でお礼しなくちゃあ、とかやらなければいけないことばかりが次々頭をかすめて、ますます眠くならない

こういう時
昔小林正観という方が「ありがとう経」のようにありがとうの言葉を、自分の年齢の1000倍唱えると運勢がよくなる
というようなことをおっしゃっていたことを思い出した

それを実行した方も多いらしいが、昨夜はそれを使ってみようと思い「ありがとう」を繰り返しているとあれこれやらなければという思いもわかず、いつの間にか眠りに落ちて朝を迎えた

何が役に立つか分からない
「ふーーん」なんて思ったことも、どこかの引き出しに入れておくと、こういう時に効き目があったりする
というわけで麗しい朝を迎えることができた。ありがとう
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