チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

日向灘?

2008年05月24日 11時00分14秒 | 日記
日に向かう都日向、
そうなのだ、日に向かう海岸に行こう。
日の出は0515分という。

4時に起き、支度をして、
伊邪那岐尊が禊をしたと伝えられる、
阿波岐原に向かう。
海岸線の美しい、シーガイアの一角にある。

ココでわが日本の神様、
スーパースター三人が誕生した。
天照大神
月読尊
須佐之男尊

海岸に着くと、東はまだ明けず、うっすらと紅色に染まりつつある。
海岸までクローバーの芝生を踏んで砂浜へ、
「あら、あそこ」
後から来る宮沢さんを振り返ると、
なんと!西の空低く満月が薄紅色に染まって、
ひっそりと沈もうとしている。

「うわー」
言葉にならない擬音を発して、
同行の塩野屋と宮沢さん、呆然と立ちすくむ。
幽玄ーー幽玄。

東の空が紅梅色に染まり、
そこからマゼンタ色と言うか、熟れたグミの実のような
(そういえば秋山家で30年ぶりにグミをいただいたなあ)
可愛い赤い太陽が顔を出す。

西を振り返ると、
かき消すように月の姿はなくなっていた。

砂浜に打ち寄せる波に勢いが出る。
太陽のエネルギーが満ち溢れて
水の表が膨らんでくる感じだ。

宮沢さんは早速足を水につけ
砂浜を歩く、
塩野屋は
砂に屋号を書き、
波が其の屋号をさらっていくのを
少年のように繰り返す。

朝日は
マゼンタからオレンジかかった色に変化をして、
私たちになじみの姿を披露する。

其の頃は周りの景色も
すべて日常に戻り
15分の宇宙劇場は幕を閉じた。

まさしく日に向かうこの場所で
神々が誕生したのかと感慨深い。
「日出る国日本」
と言った聖徳太子は正しい。

日の丸も日の出のエネルギーを国旗にしているのだ、
と言うことが腹に落ちる。

今年はコレで海からの日の出を
二回拝んだことになる。
三回目はどこかと今から期待が膨らむ。
コメント
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