チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

仰げば尊し

2010年03月26日 10時43分57秒 | 日記
仰げば尊し
我が師の恩
教えの庭にも
早や幾年
思えばいととし(疾)
この歳月
いまこそ別れめ
いざさらば

明治17年小学生唱歌に取り入れられ
卒業式に必ず生徒が先生に礼を尽くして歌った

今卒業の時期だが現在は
3月9日
贈る言葉
卒業写真
旅立ちの日に
今日の日よさようなら
さくら
などなど多種多様な歌を生徒達が選ぶという

そのせいか
ほとんどが友達と別れることの感傷が主

先生に対する感謝の歌などはない
チャコちゃん先生の時代は
セットで「蛍の光」を歌った

「ともだち」
というキーワードが今の時代であろうか

6年位前だったか
オーラソーマのテイチャークラスの終了の日
チャコちゃん先生は
校長のマイクブースに対して何かお礼をしたいと思った
そして考え付いたのが
皆で「仰げば尊し」を歌おうーーと

30人くらいの生徒の中日本人は8人
異人さんたちに伝えるためには楽譜が必要
日本の生徒も仰げばーーは二人しか知らなかった

そこですごいのは高橋雅子さん
チャコちゃん先生が歌うそばで
手書きの五線紙にオタマジャクシを書いていく

出来上がった楽譜にローマ字で歌詞を入れる
最後の歌詞の方は
「今こそ旅立ち いざゆかーん」
と書き直し
デイナーの後全員で練習、練習、練習
アメリカ、イギリス、イタリア、ロシア、アフリカ
国境を越えてみんなの気持ちが歌で一つに

修了書をマイクから頂いた後
全員が立ち上がりマイクを囲んで
大合唱
歌詞の意味を通訳のコマラがマイクに伝える

全員でバス移動したときも
ドイツの人が歌い始め
また皆でバスに乗っている間中
繰り返し歌う
マイク大喜び

こういうことがあったおかげで
このクラスのテイチャーはいまだに
姉妹のように仲が良い

お互いに助け合い
いい関係が続いている

仰げば尊しのお陰

それにしても雅子さん
音楽とは全く縁がないというが
正確な音符つくりに驚嘆

雅子さんいわく
「比佐子さんの音程が正確だったからでしょう?
そうこんなに謙虚なテイチャー仲間!
コメント
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