山手線の或る駅に降り立った
知人のお宅に伺うので何か手土産をーー
「そうだ春らしいお花がいい」
と道筋にある花屋に駆け込む
「くださいな」
「ハーーーイ」
二階から何か不思議な動物が降りてきた
マッチョな男が
ノースリーヴ着て
二の腕の筋肉を盛り上げながら
桜の枝を抱えて
「あーら、いらっしゃい」
とメゾソプラノで挨拶
目をパチパチさせてチャコちゃん先生を見る
「アあ、あのーこのピンクのフリージャーを」
「あらそれね、可愛いわよー」
桜の枝をテーブルに置くと
小指をピンとたてて5本のフリージャーの茎を持つ
「何本になさるウー?」
「あのー20本くらいください」
「ハーーイ」
首を左右に振りながら
その動きにヒップも同調して
リズムカルに茎を整えている
その間天井やその他のところに目をやると
真っ白い羽の天使たちがたくさん天井を舞っていた
チャコちゃん先生の目線に気がついたマッチョちゃん
「あの子たち可愛いでしょう?
大天使も居るのよ。二階だけど、ご覧になる?」
「ごめんなさい。チョット急いでいるのでーー」
「そうなの。次の機会にお見せするわね」
器用にラッピングし
「おリボンはラヴェンダー色でよろしい?」
「春らしくていいわね」
「おねえさん、お着物似合うから、これおまけ」
ちっちゃな天使のぬいぐるみをおつりのお札に乗せてくれる
「金運が来そうで嬉しいわ、ありがとう」
「うわーステキッ!」
キャッツキャッと喜ぶマッチョチャン
わきの下汗がタラリ
いやーーー凄いわ、東京23区内山手線内
鬼平がスタスタ行き来していたあたりは
今こんな風ーーー隔世の感深し
知人のお宅に伺うので何か手土産をーー
「そうだ春らしいお花がいい」
と道筋にある花屋に駆け込む
「くださいな」
「ハーーーイ」
二階から何か不思議な動物が降りてきた
マッチョな男が
ノースリーヴ着て
二の腕の筋肉を盛り上げながら
桜の枝を抱えて
「あーら、いらっしゃい」
とメゾソプラノで挨拶
目をパチパチさせてチャコちゃん先生を見る
「アあ、あのーこのピンクのフリージャーを」
「あらそれね、可愛いわよー」
桜の枝をテーブルに置くと
小指をピンとたてて5本のフリージャーの茎を持つ
「何本になさるウー?」
「あのー20本くらいください」
「ハーーイ」
首を左右に振りながら
その動きにヒップも同調して
リズムカルに茎を整えている
その間天井やその他のところに目をやると
真っ白い羽の天使たちがたくさん天井を舞っていた
チャコちゃん先生の目線に気がついたマッチョちゃん
「あの子たち可愛いでしょう?
大天使も居るのよ。二階だけど、ご覧になる?」
「ごめんなさい。チョット急いでいるのでーー」
「そうなの。次の機会にお見せするわね」
器用にラッピングし
「おリボンはラヴェンダー色でよろしい?」
「春らしくていいわね」
「おねえさん、お着物似合うから、これおまけ」
ちっちゃな天使のぬいぐるみをおつりのお札に乗せてくれる
「金運が来そうで嬉しいわ、ありがとう」
「うわーステキッ!」
キャッツキャッと喜ぶマッチョチャン
わきの下汗がタラリ
いやーーー凄いわ、東京23区内山手線内
鬼平がスタスタ行き来していたあたりは
今こんな風ーーー隔世の感深し