国宝の松林図屏風にいつも心奪われていたが
今回の東京博物館で行われている展覧会は
その人の生に圧倒される
名古屋に所用で出かけていたが
「等伯22日で終わりですよ金曜日は
夜八時まで開館だそうです」
と加奈子から釘を刺されていたので
「6時には東京駅に着くようにするから
一緒に行こう」と連絡
以前七尾の美術館で
長谷川一派の絵を見ていたが
そんなもんじゃあない
もともとは染絵師の養子になり
絵筆を持つにいたったというが
当時の染屋は裕福で才能のある信治(当時の名前)
時々京に上り修行をしていたらしい
京都は狩野派
七尾は長谷川派
しかし都会の大ゼネコンと地方のゼネコンでは
規模が違う
上を目指すなら都
そして狩野永徳と争うほどの腕と名声を手にする
千利休や豊臣秀吉の寵愛を受け
そのときの金壁屏風は圧倒される
七尾時代は金泥を使っている
その金泥を後で磨いたようで仏画の衣文線などピカピカ
都では金箔が手に入り
何よりも力のあるスポンサーが金を惜しまない
構図色使いその力強さは他を圧倒する
こういう屏風が必要だった安土桃山という時代もすごい
上を上を見続け描きに書いたり等伯
江戸に上った二日後になくなっている
享年72歳
静寂の中に永遠に引き込まれそうな
松林図屏風はたった一人で向かい合いたい
この松は能登の松だ
幼少の頃に見続けた松林なのだろうか
雪に立つ松
霧にたつ
そぼ降る雨にたつ
闇夜に立つ
騒がしい中年男と
何か奥深いものを秘めた老年の男
この生のバランスが見事
東京は22日まで
京都国立博物館では4月10日~5月9日まで
今回の東京博物館で行われている展覧会は
その人の生に圧倒される
名古屋に所用で出かけていたが
「等伯22日で終わりですよ金曜日は
夜八時まで開館だそうです」
と加奈子から釘を刺されていたので
「6時には東京駅に着くようにするから
一緒に行こう」と連絡
以前七尾の美術館で
長谷川一派の絵を見ていたが
そんなもんじゃあない
もともとは染絵師の養子になり
絵筆を持つにいたったというが
当時の染屋は裕福で才能のある信治(当時の名前)
時々京に上り修行をしていたらしい
京都は狩野派
七尾は長谷川派
しかし都会の大ゼネコンと地方のゼネコンでは
規模が違う
上を目指すなら都
そして狩野永徳と争うほどの腕と名声を手にする
千利休や豊臣秀吉の寵愛を受け
そのときの金壁屏風は圧倒される
七尾時代は金泥を使っている
その金泥を後で磨いたようで仏画の衣文線などピカピカ
都では金箔が手に入り
何よりも力のあるスポンサーが金を惜しまない
構図色使いその力強さは他を圧倒する
こういう屏風が必要だった安土桃山という時代もすごい
上を上を見続け描きに書いたり等伯
江戸に上った二日後になくなっている
享年72歳
静寂の中に永遠に引き込まれそうな
松林図屏風はたった一人で向かい合いたい
この松は能登の松だ
幼少の頃に見続けた松林なのだろうか
雪に立つ松
霧にたつ
そぼ降る雨にたつ
闇夜に立つ
騒がしい中年男と
何か奥深いものを秘めた老年の男
この生のバランスが見事
東京は22日まで
京都国立博物館では4月10日~5月9日まで