チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

今が一番

2010年11月03日 16時07分32秒 | 日記
昨日より今日
若い私より今の私

と今を尊ぶ暮らしが続いたら人はいつも幸せ

「何時頃が一番良かったですか?」
「どのあたりに戻りたいですか?」
と聞かれ
いつも
「今が一番」
と応えるチャコちゃん先生

お金があって好きなエルメスの洋服をバンバンかっていたときよりも
講演依頼が多くアチコチと出歩いていたときよりも
次から次へと撮影やら原稿書きにいそしんでいたときよりも
此処あそこと取材で飛び回っていたときよりも
おいしい食事ばかりしていたときよりも
華やかな集まりに顔を出していたときよりも

「今が一番」

それは自分の時計を遣っているからだと思う
12時の次が1時ではなく
いきなり3時にいってしまう自分の時計
自分中心の時計を持つ楽しさ
時計を自分で廻せることが一番の幸せと思えるのだ

人の時を盗まず
自分の時も人に渡さない

「ほんとうに今が一番」
と思いながら今日は「日本鹿の子」百合の球根を植えた

其処へ
桐竹鳳凰の地紋に藤鼠のひそやかな暈かし染のきものが仕立て屋から届き
思ったように美しく品良く上がっていたのでひと安心
明日そのきものをお召しになる奥様に届ける
きっと喜んでくださるだろう

桐竹鳳凰文様は本来は天皇即位のときにお召しになる縫腋袍の柄
民主主義はありがたく
今は庶民も使える柄になってしまった
というより勝手に使っているという印象だが

ありがたいのか崩れているのか
見方はイロイロ
使ったが勝ちかーー

そういう意味でも「今が一番」
コメント
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