チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

家紋のこと

2013年04月23日 09時15分10秒 | 日記
抜き紋がいちばん格が上ということは
いったい誰が決めたのだろうか?
という疑問を長く持っていて
やっと其れが解決しそうだ

「石もち」といって家紋の場所を白く抜いて着ている姿を芝居でよく見る
つまり「石持」は武士であることの証明
紋をいただければ其れに描く
だから白いまま残さなければならない

いまでは其れが当たり前のようになって
あたかも抜き紋が一番位が高いとみんな思っている
勿論チャコちゃん先生もそう思って文章にも書いた
しかし

いろんな紋を調べると
上流階級にいる人の家紋が必ずしも抜き紋ではない
「縫い紋」「描くき紋」「そして石持」
という順序のようである

縫い紋は相良縫
描き紋は胡粉で描いている
特に女紋は描き紋が多い可愛くて美しいそしてシンプル

きものには「これが正しい」と決めつけることができない歴史がある
「なんとなく」
という装いで家族が繋いできたものが
「こうしなければならない」
というような学校ができて日々固定観念に押しつぶされてきたのかもしれない

チャコちゃん先生はもう一度きものの原点に戻って
たくさんの物をみて
多くの人に取材して見直していきたい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする