チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

同じ誕生日

2013年07月20日 09時25分41秒 | 日記
赤穂に普門寺と言うお寺がある
そのお寺の庵主さんから赤穂名物穴子が届いた
みんなは「お中元」と思っているが
そうではない
無言の誕生日祝い

ある会でそう20年以上も前500人くらい集まって
ある方の講演会をやっていた
天台宗の庵主さんなのに現代的な精神世界の会に法衣を着てご出席
たまたま同じ席で話が弾んだ

その日は大雨で更に満月だった
主催者は講演が終わり食事の時間が終わりそうな時間になったら
あんじゅさんに読経を所望した

5分もったったであろうか恐ろしいほどの音の雷が鳴り
その音にも負けず力強い読経がその音を跳ね返していたが
なんといきなり雨がやみ
雲の間に月が煌々と輝いてきた

みんなのどよめきは最高潮
精神世界の話より此の読経は遙かに人を感動させたし
肚からだす読経の力は何者にも勝る

読経が終わり人々の興奮をよそに
あんじゅさんはニコニコ笑いながら私の手を引っ張って庭に出た

「これから末永く宜しく」
「此方こそスゴイですね」
「いやーーーー」

打ち明けて話すほどに生まれた歳は違うが誕生日が同じとわかり
二人で手をとって喜んだ
「何かせかされるように此の会にやってきたんですけどねナカタニさんに会うためだったのだわ」
とご自分の直感力をご自慢

そう言ういきさつから姉妹のように親しくさせて頂いている
穴子とサヨリ好きの私のことをいつも思っていて下さるのだ
コメント
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