チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

自分の身体で勝負しろい

2013年08月30日 10時45分34秒 | 日記
当方にいらしたお客さん達とある婦人雑誌を見ていたら
着方のマルバツを決めるパージがあった
そのマルバツ部分を隠してみんなでアレコレと決めていったら
なんと
その雑誌のページでこれはいけない
と決めつけられたものが私たちはまる
編集で丸になった物が私たちは×

「なんでーー」おお笑い
検証した結果
私たちが丸といったものは
みんな自然の着方
とうぜん衿も胸もゆったりと着ていて裾つぼまり

編集で丸となった着方は上半身は折り紙のようにきちんとしわ一つ無い着方
しかし裾は拡がっている

更にページを進むと
胴回りや衿元にしっかり補正をしないといけないと図版があった
なるほど
謎が解けた

自分の身体を誰の形にするというのか
これは昔からチャコちゃん先生の疑問

長いこと撮影現場にいたチャコちゃん先生
静止したきものの写真を撮るときはやはりしわ一つ無い着付けをした
それはきものの色や柄を正確に見せるという目的があったから
しわが出来て陰になれば当然色も柄も変わる
だから胸元にわたなどを入れて平らにしたものだ

しかし日常の中できものを着て歩いたり食事をしたりという写真の時は
補正は外し身体の中身の動きが
着物姿に如何に影響をするかを優先した
その結果着物姿は人柄を顕わし女優さん達はより美しく見えた

どうして
自分自身の身体を信頼しない着方が横行しているのだろう
?・???
コメント
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