チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物を売る人はーーー

2015年07月10日 08時32分14秒 | 日記
昨日友人とお茶をした
其の友人は着物がとても似合い
着物を着ることで更に「お品」がよくなる
待ち合わせの場所に着いたらもういらしていて
「なんといい女」
と思わずつぶやいてしまった

「ステキよとても品があっていいわ」
「そう?比佐子さんに褒められると自信が湧く」
「なかなかよ」
「ふふふーーもう麻を着ても好いのよね、柄も気に入っていて」
と袖を広げて一回り

「これ麻ではないわよ生絹よ」
「キギヌ?どんな字書くの?」
「生に絹」
早速メモをしている

「呉服屋さんがこれから重宝しますよ麻ですから、とおっしゃったのよ」
セールと言う文字に釣られてお店に入って一目惚れ

生なりの絹の糸を生かして墨で江戸時の模様
確かに好い

そこで早速キギヌの講義
おいおい呉服屋チャンとやってくれよな

「値段はねーー」
「聞かない」
「手持ちのお金で払えたのだいぶ昔の着物で在庫だったのですって」
「好い買い物よ生絹というのは一頃流行ったので其の時代のものでしょう」

「麻ではなくて絹なのね却って良かったわ、比佐子さんそうでしょう?」
「うん」

こういうことは日常茶飯事になって居るのかもしれないと背中が寒くなった
コメント
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