チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

依存症

2015年09月30日 10時07分28秒 | 日記
きものが売れない原因の一端が解ったような気がする
「本当のきもの楽しさ」を伝える人が少なくなっている
つまり「番頭っさん」が皆無といっていい
呉服屋さんに伺うと問屋さんから派遣された染織の先生
もしくは売りてさん

染織の先生も売り手さんも
ご自分の「商品」にかんしては詳しい
説明にも熱が入り感動を与えることもある

しかし全体的なきものの知識にかんしてはいかがなものであろう
正式には何を着ていくの
正式って?

色んな日常の中で経験豊かにきものを着た世代が少なくなり
きものの格式などをきちんとのべる人も少なくなった
こういうことは全て呉服屋の役目でもあった

其のお役を放り投げて
ただ商品の説明にだけ明け暮れている人が多い
其れではきものをどう着たら好いのかが皆目分からなくなる

かくしてきものはいい加減に着られるようになり
いい加減に着るから楽しくない
感動がない
それでだんだんきものから遠のいていく

着付け方にどんなに詳しくても
本来のきものの装いを楽しく語らねば着物に興味は湧かない

今からでも遅くない
其方を目指してきものを語っていこう

コメント
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