チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

きぬ(絹・鬼怒川の怒り)

2015年09月14日 11時24分00秒 | 日記
水の被害は局地的に大変大きかった
特に鬼が怒るとこうも恐ろしいかと鬼怒川の大暴れ
昔からこの川はよく暴れるので鬼怒川という名になった
と初めて結城紬の取材に行ったとき今は亡き奥順の前々社長からお聞きした

その頃は桑畑も多く河川は鬼を鎮めるために桑の木を植えたのだとも
しかし今は―――
人間は自分が効率の良いことしか考えない
川に機嫌よく流れてもらうためには川の流れをどうするかという知恵が浮かばない
昔の人々は
常に自然の法則をまず考えてその法則から外れることを嫌った

それが明治に入り「近代化」を邁進するようになって
自然を切り崩しすべて「生きている人が便利なように」という視点になってしまった
便利、便利を追及していくと結局は
人が動かなくて何もかもが周りにそろうことを欲求するようになる

「我」以外何物でもないのだが
人はそれに気が付かない
「我」はしこりだから体に影響をしてきたら「癌・や腫瘍」など余分なものができる
さらに血液の循環も滞る
これはいまもっとも自然の循環が滞っている状態でリンパ系の病が多いのもうなずける
結局はそれが命取りになる

病気になる前に
まず人間関係に問題が起き
それを解決しないと
お金に苦労するようになり
間違った解決をしていると「病」になり死んでいくのだそうな

まずは人との「和」自然との循環の中で生きていくことが大事
聖徳太子もそうおっしゃっている

蚕に対する人間の仕打ちを見ているとつくづく人間は無知と思う
「きぬ」鬼怒はこわいよ
コメント
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