チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ゲイさま

2021年09月30日 09時56分16秒 | 日記
パークハイアットホテルがあるビル地下で用を済ませホテルの扉を抜けたら、「うん?」男同士が手をつないで歩いている
「なぬ?」興味津々のチャ子ちゃん先生
早速後をつける(暇だよね)

前にゲイの夫婦とニューヨークに一緒に行ったとき、ゲイの集まるところばかりに連れていかれ、ゲイに関しての偏見は全くない。それどころかゲイの友人も多い
しかし今目の前の二人は外国人で白昼堂々と手を繋いで楽しそうに語り合っている。時々立ち止まって写真を撮っている。新宿が初めてなのかな、やたら都庁舎にスマホを向けているもの。パークハイアットから出てきたから宿泊者なのだろうか?後ろからしげしげ観察する

すれ違う人の反応が面白い
高齢者の男性はとたんに目を三角にする。マスクをかけているので口のゆがみまでは見えないけど、たぶん歪んでいるんだろうなあ
若い女性は道の隅に行く、子供たちは全く気付いていない。高齢者の女性も顔をしかめているのがマスクを通して分かる
そういう人達の反応を全く気にせずのおふたり、固く手をつなぎ合って目的に向かって歩いていくようだ

チャ子ちゃん先生が帰るべきビルも通りすぎ、シテイ―ホテルの前に差し掛かると、いつも無駄口をたたき合う黒人のぎゃるそんが路のお掃除をしていた。まず彼が目を丸くして二人を見送り、後ろにいる私を見て目配せ、私は頷きハイタッチして別れる

すたこらすたこらつ、バス停も素通りということは絶対何か目的を持っていると確信
二人は昔住んでいた我が家の方に行く、久しぶりの道のりには、火傷して治療した外科病院があり、花屋さんも健在、しかし悉皆屋、果物や、豆腐や、肉や、お惣菜や、乾物屋、魚や、八百屋、畳やなど小さな懐かしい店はなくなっていて、駐車場やマンションが建っていた
どこまで行くのかな?まあいいかげん引き返そうかと思った矢先、目線の先にゲイの友人がたっていた。思わず手を上げて合図をしようと思ったより早く、その友人と件のふたりが駆けあい抱き合って、マスクを外しキスし合っている

ありゃあそういうこと!
と思いきや三人は少し離れた銭湯に入っていった「男湯」の暖簾を分けて入った三人を見送り、なんなんだろう?

どこまでも好奇心を満足させたいチャ子ちゃん先生、早寝をするゲイの友人に夜電話をした
「もう寝るとこよ」
「わかってるいいから教えて、今日あなた外人と銭湯にはいったでしょう?」
「へっ見てたの?」
「そうよ」
実はと銭湯に至った話をしたら彼は爆笑、げらげら笑いころげ
「ヒサコちゃんらしいわね、あの銭湯はそういう場所なの、海外にも知れ渡ったみたいね」
「それこそ濃密接近じゃあないの」
「いいのよそんなこと」

世の転換期はこういうことにもあり。ということ?
別のゲイの友人が「すべては愛あればこそ」なのよ、いいじゃあないのと諭された
コメント
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