チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

やんごとなきお方のこと

2021年09月07日 09時36分52秒 | 日記
皇女が駆け落ちのような形をとってまでいわくつきの家庭のお嫁さんになる、というニュースが多くの人の話題の種になっている

昭和33年、美智子上皇妃殿下が皇室に上がるというニュースが流れたときの国民の落胆と、新しい皇室が開けるという大歓迎と二つの意見が姦しかった
「血筋」ということを厳粛に守ってきたお家柄に平民という新しい血が入ることを、多くの人は恐れた。つまり「神聖」さがなくなるというのだ

「神聖」というのは神に近い、神の代理としての天皇陛下であると認識していた戦前の人たちにとって、そのお子がなんとまあ「平民」自分たちと同じような家庭の娘をーーーと混乱した

しかし戦後生まれの若い世代は、天皇の成り立ちが日本の歴史であるという教育を受けていないので
「別にいいじゃん、どこがいけないの」
という感覚で、正田美智子さんを「スター誕生!」という感覚で受け止めていた

いち早くその若い人の感覚をビジネスにしたのが「女性自身」という週刊誌、皇室専門の記者とカメラマンを設置し毎週正田美智子さんの「お妃教育」の現場を発信した。発刊間もない週刊女性自身は瞬く間に週刊誌の王座に君臨。ここで皇室は神代の時代から続く「やんごとなき」お方ではなく、一般庶民と何ら変わらない家庭という感覚になった

今でも皇室の使命をキチンと理解できている国民はどれほどいるのだろう、皇室の中にも使命が分かっていない家族がいるということが、この度の話で露出している。

後嗣の長女の行動が、逆に皇室って何だろうという疑問で過去を翻って調べ始めた人達も多く,
その結果をアナログやデジタルで発信している

世界中が様変わりする中、日本だけが無傷でいることはなく、皇室というアンタッチャブルなところからななにかが大きく変わる兆しが見えてきた、ということかもしれない

賛成とか反対とか言う前に、日本の歴史をしかと認識し、そのうえで、ご自分の考えをまとめるのが日本人の知恵というものであろうか

皇室は日本の伝統文化の継承をしっかっりなさっている、天皇陛下の日々の行事は表には見えないけど、日本の繁栄、世界の平和の祈りをなさっている。そのことを私達は感謝して日本を愛し続けたい
コメント
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