チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

そして誰もいなくなった

2008年07月09日 09時44分24秒 | 日記
最後の蚕の蛾は昨日逝ったとか
急に部屋が広くなったような
しかし美しい白であった

ああいう色のきものを着たいと
つくづく考えたものである

6月19日に繭を破り
蛾に成長してこの世に姿を現した蛾は
約20日間飲まず食わずで
子孫作りに専念し
命を全うした

ドンドン小さくなり
最後は2センチ足らず

もっと進化すると
きっと静かに消えていくのであろう

やり遂げた喜びを感じる
後は
タマゴが孵化するのを待つばかり

人間も進化し
宇宙の波動と同調して
何も残さず消えていけたらーーー

野生の
鳥やネコはいつかどこかで
消えていくと言うが
人もそうなると争いや競い合いなど
この世から
全く姿を消すであろう

文明を残すことより
自分自身の魂を磨き軽くしたほうが
世の為人のためになりそう

何をやっても
感嘆された蚕は
今桑の根っこの土の中に静かに横たわっている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする