チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

赤穂の普門寺

2014年02月17日 11時06分09秒 | 日記
「相生駅」の改札を出ると
そこに普門寺の住職「藤本恵佑」尼僧が
お日様のようなにこにこ顔でチャコちゃん先生を迎えてくれた

駅を出ると
「ホラみてお月様今日は満月だわ」
「エッうわーきれい私たちいつも満月の日に会っていますね」
「さあさお風呂行いこうついでに来てくれて有難う」
「ははは、ついでです」

初めてお会いした日100人ばかりが集まったパーテイで
「えいゆうさま」は最後にみんなと庭に出て読経をなさることになって居た
その日も満月だったがあいにく雷と大雨更に風も強く吹いていた
部屋のライトを暗くして読経がはじまった

力強く美しい声チャコちゃん先生すっかり聞き惚れていたが
読経の終わりが近づくとみんながざわめき始めて席を立つ人も現れた
「にごと?」と目をあけると外は雨も風もやみ
なんと雲間から月の影、人々は庭へと走り去る

「えいゆうさま」の所に歩を進めて深々とお辞儀をするチャコちゃん先生
顔を上げると生まれたての赤ちゃんのような邪気のない可愛い笑顔で応えてくださった
其の顔が余りに明るいのでオホホホと思わず声を出すと
あちらもあははと答えてふたりして笑いの合唱
その瞬間何もかも通じ合えるというほんわりと温かいものが二人の間に流れる
「まあ失礼しました」
「いえいえ面白いですね」

すっかり打ち解けて皆とは別に席について話し込む
そのうち誕生日が同じと分かり
ますます打ち解け再会を約束して別れた
それが今から15年前

(続きは明日)
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東京オリンピックの準備が始まった

2014年02月13日 16時51分46秒 | 日記
日本は何でもきちんとする国だから
もうオリンピックのために
色んな企業が動き出した
そのうちのある会社の方に
「またバブルが始まるのですかね」
「いえそうあってはいけないでしょう」

特に基礎を創るところは早々と計画が立てられている
そのためには原発推進は「我が世の春」
とばかり大手を振って利権に群がっていくのだろうか

あの大雪の日
福島でボランテイア活動に命をかけている知人が
其の知人のが暮らすテントに夜寝ているとき大雪が積もり
其の重みでテントが壊れてそのまま亡くなった

そこに暮らす人たちの事を真剣に考えている人ばかりが
こう言う人生を送らなければならないのかと
其の知らせを受けて暫く呆然とした

かたや
東京オリンピックのための建設が堂々と始まっていく
なにもかも闇にほおむったまま
時は過ぎていく

そうさせないために
一人一人がきちんと考えな刈ればならないのだろう
天はまだ私たちに試練を与えているようだ

天の意志をしっかりきく毎日出なければと痛切に思う
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袖を重ねる

2014年02月11日 12時17分58秒 | 日記
「袖を重ねる」これは男と女の秘事言葉と心得ている
昔の寝具はお袖のある形をしていたので
男と女が同衾すると袖をあわせることになる

しかし昨日文楽を診ていて
「袖を合わせる」というのも男と女の秘め事なのだと知った
たった一度の逢瀬でお互いが心を許しあい
そのまま別れるのが忍びなくて
男は自分の下着の袖を片方をわたす

女は其の袖を自分の小袖{下着)に縫い付けて
17年ももの長きに亘って男を慕う
たった一度の逢瀬で子供を授かり
美しく育った娘は御殿女中となる

「父親は名も知らぬ顔も分からぬ」
しかしこの袖が相手を探す手がかりだ

浄瑠璃に良くある話だが
其の後日の娘とは知らず姫君の身代わりとして父親が自分の娘を殺害してしまう
ああ、ああ、ああーー

なのだが
「袖を合わせる」とはそういうことかと
ひとり感心しているチャコちゃん先生

現代の衣服では絶対にあり得ない話だ
お袖があるからそう言う色事に使える
しかも男も紅絹を使う時代
その上母御が縫った振り袖の下着という

男の子が母に向ける情も着物ならではと思う

男友達のお母さんの結城紬を譲り受けたとき
「小学生のとき学校に行くのがいやでね、オフクロのこの袖にいつも顔を隠して
学校まで連れて行ってもらっていた」

其れを私が着るわけーーー何か複雑


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面白い本

2014年02月10日 16時00分00秒 | 日記
昨日届いた本を一気に読んでしまった
面白い
平野貞夫さんの
「戦後政治の叡智」イースト新書920円+税

ああ、ああ、と言う政治家の名前が沢山出てきて
其の人たちの考え方
日本に対する思いなどの本音が書かれていた
謎解きのようにスイスイ読んでしまう

明治大正生まれの政治家達は
大学は出ていないけど
ほとんどの人がやむにやまれぬ気持ちで政界入りをし
それぞれ親分になったりおお親分に付いていったりしている

保守の政治家と左翼系の政治家が「心友」だったり
同じ保守系でも自分の利害のために働く人と国民の利害を考える人に別れる
でもそう言う人も
人の使い方の上手な首相に出合うと
また違った人間になっていく

平野さんは政治家になる前の十年ちかく衆議院事務局にいて
議会制民主主義を裏から作り上げた人なので
表の人たちが舞台でどう演技ができるかをみつめてきたし
振り付けもしてきた

悪い奴も一杯いる
でも何かかわいげがある
それは議会民主主義という宝だケは大切にしようという一本の線だけは
右も左も一緒の思いだったからだろう

公明党の誕生は其れまでの政界を替えていったようだ
つまり素人政治家大学を出た政治家が多くなり
荒っぽいが情があると言う人が少なくなっている

新都知事は帝国大学出身どんな手腕でのりきるのか
お手並み拝見

ところでマル秘の話でこれは平野さんに直接聞いたのだが
恋人との待ち合わせでを
「ライオンの前で」
平野さんは銀座のビアホールのライオン
相手のお嬢さんは三越のライオンの前
お互いに待ちぼうけで其の恋は終わったのだそうな

携帯電話など無い時代の話しーー
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東京から日本を代えよう

2014年02月09日 09時36分02秒 | 日記
昨夜19時所用を済ませて降りしきる雪の中
新宿西口広場に出たら
雪を受けながら候補者が盛んに訴えていた
勿論立ち止まる人は少ない
それでも必死にーー
東京から日本を代えたいと訴える

選挙を冷たい目で見るのが何か文化人のフリという感じがある
どの候補者に対しても一言言ってみる
そうかと思えば
何でも云われた通りの候補者に一票という人
此方の方が数が多い

だれを選んでもどうせ変わらないでしょう?
と何もかも受け身の人もいる

チャコちゃん先生は
与えられた一票を最大限に活用をする
だから選挙演説はできる限りみんなのをきく
そしてだれにも強制されることなく自分で考えて一票を投じる

そのえらんだ人が落選することもある
当選することもある
これは初めての選挙から変わっていない

雪の中ほんの数分足を止めてきく
しかしあまりにも寒い
屋内には行って聞いている人もいる
雪がなければきっと大勢の人を集めたのかもしれない

この天候は何を意味しているのだろう
東京に安比高原に降るような雪が降ったのは初めてではないかシラン
美しくて純白雪がこんなに美しいのかと踏むのもはばかれる

此の写真の建物の中にどなたが入るのか
不正だけはご勘弁ねがいたい
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おお雪だぜ

2014年02月08日 09時33分05秒 | 日記
自信たっぷりの天気予報だったが
どんぴしゃっとあたった
立春過ぎの雪は東京では珍しくない
というより東京は立春過ぎて雪が降る地形だ

何もかも真っ白に埋め尽くされ情景が一変
選挙カーの声が遠くから聞こえてくる
選挙演説に最後の力を振り絞る候補者たちは寒かろう

ロシアでは冬季オリンピックも始まった
今の時代なにもかもお金で動く人ばかりが世界を動かしているということは世界はお金で動いていることか――

雪を見ていると何かそういう下のうごめきを浄化したくなってしまう

昨夜はある方から言葉の「直球」が来た
一瞬動揺した
若いときのチャコちゃん先生だとそれを上回る「剛速球」を投げ返していたところだが
今はしない

まず頭が働かない
キャッチャーよろしくまず受け止める
「この球はなんのためのもの?」
一晩そのままにしておこうと思う

そして今日のこの雪景色
受けたものは受けたものそれを次に向けて
別のものを誕生させようそのための浄化がまず必要ねという雪のアドバイス

最も昨夜はタロットの大巨匠ががナイトコスモスでいらしていたので
タロットをその場で並べたら
深いところのチャコちゃん先生の思いがその「直球ことばで」あぶりだされ
新たな気付きをいただいた

タロットは潜在意識を絵で見せてくれる

この雪はチャコちゃん先生にとって「再生」
ありがとう

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またひとりーーー逝く

2014年02月07日 09時46分26秒 | 日記
「チャコさんーーー」
電話の向こうからくぐもった声
「ああーーーー」
言葉にならず二人して電話口で嗚咽

「お葬式は来なくて好いからね遠いしひっそりとしんせきだけでーーー」
「うーー」
「仲の良かった人だけにお知らせするの」

仕事を持っている身
お葬式の日はこれまた遠くからお人がいらっしゃって予定変更ができない
「時間を教えて其の時間にお祈りするので」

心の中で納骨の日までに必ず行こうと固く決心

初めて海外旅行に出してもらったとき
彼らが住むローマで15日間はしっかりとイタリア絵画イタリアオペラを堪能
そのすべてを導いてくれた夫妻だ

25年ローマに住んでいてイタリア料理の勉強にきた人たちの面倒もよく見ていた
今テレヴィで大人気のイタリアシェフもこのご夫妻にお世話になっていた
イタリア料理の神髄も教えてもらったな

何よりも昔のグッチのお店で向こうの貴族の人たちの買い物の仕方の伝授
さらには執事やメイド衣裳の専門店
手袋の買い方などなど
レデイとしての洋式マナーも其れからローマに行くたびに教えていただいた

時々日本に帰ってきては
歌舞伎や文楽のお供をし
東京のイタリア料理を食べ歩き
たまに麻雀をし小旅行も

ローマ法王に謁見するときにきる袴の調達のお手伝い
思い出の尽きないT氏

日本に帰国した後は時々博物館や美術館にご一緒していた
ご夫妻に美術の鑑賞の仕方をたたき込まれたと思う
ありがとう
やすらかに
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半衿

2014年02月06日 09時28分36秒 | 日記
半衿の種類が年ごとに少なくなる
大正から昭和初期にかけて半衿は大変なブームを起こしたという
いまでも「えり、ゑり」とついた呉服屋さんは
もともと半襟を専門に売っていた店だ

その当時今のお金に換算すると2000えんから200万円の半襟が商売されていた
半襟や小物だけで商いが成り立っていた時代だ
女たちは24節気に
また着物の素材に合わせていろいろな種類の半襟を付けて楽しんだ

その名残なのかわが母は
何かというと半襟のお返しをしていた
昔の来客は土産物は風呂敷で包んまま差し出す
その風呂敷に無徴の熨斗紙に半襟を包んで
客が帰るときに母がそっと渡しているのを見ていた

それくらい半襟が日常の必需品であった時代があった
母は半襟を仕入れに町の小間物屋さんに行く
「ゑり次」という名前の店で半襟はもちろん腰ひも帯揚げ肌襦袢
もう美しい色のものが店にあふれていて
母のお供が楽しかった

その店の女性たちもお兄さんも「褒め上手」で
何かと褒めてもらって上機嫌のチャコちゃん先生だった
母は季節に合わせた半襟をあれこれ選ぶ
そのとき
「もう春だからシノノメがいい」
とか
「モンリンズはあるの」
とか耳で覚えた衿の四季

シノノメは東雲という縮緬
モンリンズは紋綸子

今そういう半襟は市場から姿をえしている
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鎖骨

2014年02月05日 09時24分32秒 | 日記
鎖骨を意識したことありますか?
唯今秋櫻舎では「半衿の会」を開催中
チャコちゃん先生自身が片方の衿がドウモ首に被さってくる
この原因は何だろうと探し求めて
「鎖骨」の形にいきついた

何年か前
近くにスポーツクラブがあった頃
時間があると其のスポーツクラブのサウナに入り
女達の鎖骨を眺めていた

鎖骨だけではなく
肩甲骨、骨盤、脚の骨などなど
なんと人によって骨の形が違う
もう興味津々

其の女達がサウナから上がって洋服を身につける
残念ながらそこで和服を着る人は皆無なので
衿合わせや着方の研究にはならないが
それでも何がしかの回答はもらえる

ブラウスやワイシャツの衿合わせ
詰めてにあう人と広げてにあう人がいる
その人達は鎖骨の形で違っていた

「そうか鎖骨か」と合点
それ以来自分の鎖骨の形ではどんな衿合わせが自然なのかを研究
勿論寸法のことも加味しながら研究を続けた
そして大きな成果をいただいた

昨日は7人に鎖骨実験
そうするとみんな顔が晴れやかになる
着物の凄さはこういう所にも秘められていたかと驚く

人の骨はそれぞれお顔が違うように異なる
其の骨に色々ときくと応えてくれる
だからチャコちゃん先生は「着肉」はどうもーーね
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春が立ちました

2014年02月04日 19時49分17秒 | 日記
立春なのに雪を呼び込んだ
久し振りにうっすら雪化粧の東京をみた
我がスカイガーデンではこのところ雀が大群で遊びに来ていたが
姿を見せない
どこでやすんでいるのやら
彼らの伝達技術は呆れるほど素早い

どういうわけか
どうして知るのか
お茶の時間と昼食時間に必ずやってくる
そこでお米を撒くと
仲間を呼びに行き一気に数が増える

立春が過ぎ雨水から啓蟄になるころ
雀たちは自然界に餌があふれてくるのか
ほとんど姿を現さなくなる

現金と云えば現金
しかし其れが自然と云うことであろう

当方の梅は今満開
公園の梅はまだ堅いつぼみ
都庁にも紅梅白梅がある
其れが満開になると東京マラソンだ

今年は
だれがスターターになるのだろう
姿を想像して
あの人が好いこの人の姿は似合わない
などなどかしましく話しているウチニ立春も此の時間になってしまった

さて立春のこの日
あなたは何を決心しますか?
「立春大吉」
この日にイメージしたことは必ず叶うと昔から云われている
さーーーさーさささ
何かを決めようではないか
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